米国債:2年債が下落、連銀総裁発言やCPI上昇で利上げ観測

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17日の米国債市場では2年債相場が約2カ月ぶりの大幅安。米金融当局者の発言やインフレ上昇を受けて年内の利上げ観測が強まった。

  サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁とアトランタ連銀のロックハート総裁は今年2回もしくは3回の利上げの可能性があると指摘。4月の消費者物価指数(CPI)は3年ぶりの大幅な伸びとなった。金利先物市場では2017年まで利上げは完全には織り込まれていないものの、早ければ来月にも利上げが実施されるとの見方が強まった。

  米経済の力強さを示す兆候が表れ、今年2回という当局の利上げ予想に対する信頼感が高まっている。ロックハート、ウィリアムズ両総裁は今年の連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持たないが、次回6月の会合で利上げ決定はあり得るとの考えを示した。

  ノバスコシア銀行の米国債トレーディング責任者、チャールズ・コミスキー氏は「米金融当局は市場に織り込み具合が間違っていると言おうとしている。当局者の発言は6月利上げもあり得ることを市場に認識させようとしている。そうなった場合、債券市場は完全に間違えていることになる」と述べた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、2年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.83%と、3月1日以来の大幅な上げ。同年債(表面利率0.75%、償還2018年4月)価格は99 27/32。10年債利回りは2bp上昇の1.77%。

  ロックハート総裁は賃金と物価がともに当局の目標に向かいつつあると指摘。ウィリアムズ総裁は米国が完全雇用あるいはそれに近い状態にあるとの見方を示した。4月のFOMC会合の議事録は18日に公表される。

  RBSセキュリティーズの米州戦略責任者、ジョン・ブリッグス氏は「議事録がタカ派的な内容になる可能性がやや高まったことや、あるいはハト派的な内容にならない可能性を織り込む格好で期間の短い国債がやや売られている」と述べた。

  ブルームバーグがまとめた金利先物データによれば、6月の利上げ確率は12%と、前日の4%から上昇。年末までの利上げ確率は前日の56%から約65%に高まった。

  4月のCPIは前月比0.4%上昇と、2013年2月以来最大の伸び。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は0.3%上昇だった。4月の鉱工業生産指数は前月比0.7%上昇。

  シティグループのエコノミスト、エブラヒム・ラーバリ氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、インフレ指標は「非常に力強い数字で、夏の利上げに向けた長い道のりの第一歩あるいはその一つになる可能性が高い」と発言。「インフレが正常化しつつあるため、金利も恐らく正常化されるべきだとの見方を強めている」と語った。

原題:Treasury Two-Year Notes Fall as Fed Officials Hint at Rate Hikes(抜粋)