欧州債:ポルトガル債続伸-スペイン債との利回り格差は5週ぶり最小

17日の欧州債市場ではポルトガル10年債が上昇し、スペイン国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)がここ5週間の最小に縮小した。それぞれを取り巻く政治状況の相違が浮き彫りとなった。

  5営業日続伸したポルトガル10年債利回りは今月3日以来の低水準を付けた。同国債の格付けを大手で唯一投資適格級とするDBRSが4月29日に格付けを据え置くと発表し、同国債は欧州中央銀行(ECB)の資産購入プログラムの対象銘柄にとどまった。

  ポルトガルのセンテノ財務相はドイツ紙ハンデルスブラットとのインタビューで、歳入は予想を上回っており、今年の財政赤字は縮小すると語った。昨年12月の総選挙で政権誕生に至らなかったスペインでは6月26日に出直し選挙が行われる。

  クレディ・アグリコルCIBの金利戦略責任者、モヒト・クマール氏(ロンドン在勤)は「DBRSが格下げし、ECBの購入に影響が及ぶことへの強い警戒感があった」と指摘。その上で「市場の立場は極めて明確になった。イベントリスクが去ったことから、利回りを求める動きが再び支配的になりつつある」とし、「利回り格差に関しては、政治的な見通しも寄与している」と語った。

  ロンドン時間午後4時11分現在、ポルトガル10年債利回りは前日比6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の3.07%。これは3日以来の低水準。同国債(表面利率2.875%、2026年7月償還)価格は0.52上げ98.285。

  同年限のスペイン国債利回りは3bp下げ1.57%。両国債のスプレッドは151bpで、4月4日以来の小ささとなった。

原題:Portugal-Spain 10-Year Yield Spread Shrinks to Lowest in 5 Weeks(抜粋)