このところのドル高・円安、介入めぐる仙台G7の頭痛の種解消か

  • ドルは対円で1年半ぶり安値から約3%上昇
  • 麻生財務相はG7会合で必要に応じて為替について議論すると発言

ドルの対円相場が月間ベースで1月以来の上昇の方向にあることを受け、円の押し下げ介入について、日本の通貨当局が米国など他の先進7カ国(G7)に容認を求めるのではないかとの観測が後退しつつある。

  麻生太郎財務相は20、21日に仙台で開かれるG7財務相・中央銀行総裁会議で必要に応じて為替について議論すると発言。一方、米財務省当局者は、為替市場は秩序ある動きとなっており、ルー財務長官が為替に関するコミットメントを会議で強調する方針だと述べた。

  日本の為替介入の可能性をめぐるコメントが繰り返される中で、円は1年半ぶりの高水準から3%余り下落。ブラウン・ブラザーズ・ハリマンによれば、米経済がソフトパッチ(景気の一時的軟化局面)から脱しつつあることが小売売上高や消費者信頼感の統計で示され、ドルは上昇に転じている。

  同社の通貨戦略グローバル責任者、マーク・チャンドラー氏は「G7会合や翌週の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)を控えて日本が介入することはないと予想され、ボラティリティ(変動性)もそれほど大きくない。市場はより双方向の動きになっている」と指摘。「ドル相場は戻しつつあり、4-6月(第2四半期)後半と7-9月(第3四半期)にかけてそうした流れになるだろう」との見方を示した。

  ドルは日本時間17日午後0時29分時点で1ドル=108円95銭と前日比ほぼ変わらず。3日には105円55銭まで下げていた。今月に入ってからは2.3%上昇。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数の5月のこれまでの上昇率は2.2%。

原題:Dollar Rally Seen Removing Yen Intervention Quandary for G-7(抜粋)