中国:毛沢東の「動乱」に総じて沈黙-文革50年、くすぶる懸念

  • 文革開始50年を迎えたが論評するメディアは少ない
  • 完全な総括なく過去を受け入れることは不可能と北京大教授

中国社会を大混乱に陥れた文化大革命の開始から16日で50年。中国共産党はこうした節目の日を深く理解している。文革50年は党関係者にとって話題にしない方がよい日だ。

  毛沢東が主導したこの運動で、子どもは親を批判し、友人が敵に変わった。共産党は1966-76年に展開された文革を「動乱の10年」と位置づけているが、それが起きた原因などを考察することは依然として検閲の対象だ。

Chinese red guards during the cultural revolution in 1966.

Photographer: Universal History Archive/UIG via Getty Images

  中国当局は大半の国有メディアにコメントさせることなく文革開始50年の日をやり過ごすことを決めたが、それが文革への郷愁の高まりや文革時代の手法の復活に対する懸念を生んでいる。

  習近平国家主席の父親も毛沢東の迫害を受けた。しかし、習主席自身が新たな反欧米ナショナリズムを指揮し、公の場でざんげをさせるといった手法を多用し、個人崇拝の芽を生み出している。

  北京大学の張千帆教授は「文革の問題は決して終わっていない。あの悲劇的な事件を完全に総括することなく、この国が過去を受け入れることは絶対にできず、常に不確実さにつきまとわれるだろう。同様の悲劇がまた起きるのか、別の形でよみがえるのだろうかという不確実性だ」と述べた。

  共産党機関紙の人民日報は17日、毛沢東が仕掛けた運動は「理論上も実践においても完全な誤り」で、今後繰り返されることはないとする約1400字から成るあまり例のない論説を掲載した。

原題:China’s Silence on Decade of Chaos Feeds Regression Fears (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE