アクティビジョン首脳が巨額のリターンを確保-自社株取得で

  • CEOと会長には1億ドルの投資で12億ドルがもたらされる見込み
  • 株価上昇やディスカウントでの自社株取得で恩恵

フランスのメディア企業ビベンディが2013年にゲーム業界からの撤退と債務圧縮の意向を示した際、米ゲームソフトのアクティビジョン・ブリザードの首脳は特別な措置を考案した。それが少なくとも帳簿上で同首脳らに10億ドル(約1100億円)の利益をもたらそうとしている。

  ビベンディは当時、アクティビジョン株6億100万株を売却することで合意。その大半はアクティビジョンが買い戻したが、約3割は同社首脳のボビー・コティック最高経営責任者(CEO)とブライアン・ケリー会長率いるグループがパートナーシップ「ASACII」を通じて取得。両氏はこの時、1億ドルの自己資金を投じた。

  このグループは先週、過去に合意した方式に沿って6月8日にアクティビジョン株をリミテッドパートナーに分配する計画を表明。ウェドブッシュ・セキュリティーズのアナリスト、マイケル・パクター氏によると、コティック、ケリー両氏は3160万株、約12億ドル相当の株式を受け取る可能性がある。デービス・アドバイザーズやレオナード・グリーン・アンド・パートナーズ、テンセント・ホ ールディングス(騰訊)などリミテッドパートナーは1億4000万株、53億ドル相当を受け取るもようだ。

  この取引は13年7月の発表当日から議論の的になっていた。アクティビジョンはビベンディから1株13.60ドルと、市場実勢を10%下回る価格で自社株を買い戻し、コティック、ケリー両氏やパートナーらも同じ価格で取得した。発表後に株価は15%上昇して17.46ドルとなった。

  アクティビジョンの株主はディスカウントでの株式取得は同社の他の投資家を犠牲にして内部関係者が私腹を肥やす行為だとして、ビベンディとアクティビジョン、取締役会を提訴した。ただコティック、ケリー両氏と取締役らは審理の前日に和解。アクティビジョンへの計2億7500万ドルの払い戻しに同意した。両氏はコメントを控えている。

原題:Activision Executives Turn Their $100 Million Into $1.2 Billion(抜粋)

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