スターバックス、同社初のサステナビリティボンド発行-545億円調達

  • 調達資金は農家やコーヒーの倫理的調達の支援に充てる
  • 社会問題に関心がある多様な投資家が応募

米スターバックスはコーヒー栽培・流通を長期的にサステナブル(持続可能)にするためのプロジェクトの資金調達で、債券市場を活用している。

  スターバックスの16日の発表資料によれば、この種のものとしては同社初となる5億ドル(約545億円)規模の米サステナビリティボンドを発行した。この10年物優先債の表面利率は2.45%。調達した資金は、具体的にはコーヒー労働者への適正報酬や野生生物保護などに充てられる。スターバックスによると、同社が昨年仕入れたコーヒー豆5億5100万ポンド(約25万トン)のうち、99%が倫理的な調達基準を満たしている。

  スコット・モー最高財務責任者(CFO)はインタビューで倫理的調達について、「これはわれわれにとって唯一のコーヒー豆の調達方法であり、こうした当社の中核実務を支援し、後押しする資金調達を行うことは有用だろうとわれわれは考えた」と説明した。

  サステナビリティボンドは社会的影響力を持つプロジェクトの資金調達に用いられるが、環境プロジェクトの資金調達が目的で、より普及している「グリーンボンド」とは別物だ。全世界で2012年以来、サステナビリティボンドの発行は21回行われ、ブルームバーグの集計データによれば、スターバックスの起債も含め調達総額は46億ドル。これまでの発行体の多くは開発銀行と金融サービス会社で、事業会社は少ない。

  スターバックスは当初、環境プロジェクトや、環境に優しい小売りプロジェクトの一部を支援する目的でグリーンボンドの発行を検討していた。しかしモーCFOによると、銀行との協議を進める中でサステナビリティボンド発行という選択肢があることを知ったという。今回の起債では応募額が発行予定額を大きく上回った上に、通常の投資家層以外で社会問題に関心がある多様な投資家から関心を集めたという。

原題:Starbucks Raises $500 Million With Its First Sustainability Bond(抜粋)

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