世界の金属取引拠点LMEの取引高が減少-米中の取引所は増加

  • 取引高減少により世界の取引所の中でLMEの優位性が低下
  • 商品価格下落や手数料引き上げ、新規則で市場シェアが打撃受ける

中国と米国の取引所では金属の取引高が数年ぶりの高水準に達しているのに対し、100年余りにわたって世界の金属市場の中心だったロンドンでは反対の状況となっている。

  ロンドン金属取引所(LME)では銅やアルミニウムなど主要金属6種の先物取引高が1-4月に10%減少。今年はデータ集計開始の2006年以降で最悪のスタートとなっている。LMEは引き続き金属業界で最も重要な取引拠点であるものの、同取引所によれば、世界市場におけるシェアは昨年76%と、12年の83%から低下した。

  商品価格下落と規制強化に伴い、銀行やヘッジファンドが金属市場から撤退する中、手数料引き上げに加え、600余りある指定倉庫の規則が厳しくなったことを受けて、LMEの取引高はさらに減少すると予想される。一方、中国では上海と大連の取引所が商品の投機的取引の急増による恩恵を受けており、ニューヨーク市場ではCOMEX部門の銅取引高が4月に3年ぶりの高水準に達した。

  ソシエテ・ジェネラルのアナリスト、ロビン・バー氏(ロンドン在勤)は「困難な状況だ。倉庫規則の改革と取引状況を見ると、LMEの方針は大きく変化している。それが取引高の減少につながった可能性がある」と指摘した。

原題:World Metals Hub in London Loses as Trading Grows in China, U.S.(抜粋)