中国ICBC、ロンドンの金保管庫を英バークレイズから買収

  • 欧州最大規模の貴金属保管庫の買収、7月に完了へ
  • 同行は先週、ロンドンの貴金属清算システムに参加

ICBCスタンダードバンクは、欧州最大規模の貴金属保管庫を英バークレイズから買収することで合意し、ロンドンの貴金属市場への参入姿勢を強めている。

  ICBCスタンダードバンクが16日電子メールで送付した資料によると、同行は、保管事業の買収と関連する契約が7月に完了すると見込んでいる。買収額などの詳細については公表されていない。同行は昨年、中国最大の銀行である中国工商銀行がスタンダードバンクの世界市場事業の株式の過半数を買収して誕生した。

  ロンドンの金市場では毎年約5兆ドル(約545兆円)相当の取引が清算されており、バークレイズは貴金属事業から撤退するため金市場から手を引く。ICBCスタンダードバンクは4月にロンドン貴金属市場協会(LBMA)からマーケットメーカーとしての指定を受けた。先週にはロンドンの貴金属清算システムに参加した。

  ICBCスタンダードバンクの商品事業責任者、マーク・ブンコム氏は資料で「これにより、貴金属市場で中国の主要銀行の一つとなるための戦略をより良い形で実行できる。貴金属保管庫の買収で清算・処理サービス事業を拡充できる」と述べた。

  保管庫は2012年にバークレーズが開設。建設には1年余りを要した。金のほか銀やプラチナ、パラジウムなどの貴金属2000トンを保管可能。
  
原題:China’s ICBC Buys 2,000-Ton London Gold Vault From Barclays (1)(抜粋)