ポールソン氏、1-3月に金ETP持ち分削減-金は30年で最大の上昇

資産家でヘッジファンド運用者のジョン・ポールソン氏は、世界最大の金連動型上場取引型金融商品(ETP)「SPDRゴールド・シェアーズ」の持ち分を減らした。金相場は1-3月(第1四半期)に四半期としてはここ30年で最大の上昇率を示した。

  米政府への届け出によれば、ポールソン氏率いるヘッジファンド運用会社ポールソンによるSPDRの持ち分は1-3月末時点で480万口と、昨年10-12月(第4四半期)の580万口から減少した。投資家によるSPDRを通じた金保有は今年1-3月に28%増え、2009年以来で最大の増加率を示した。

  金先物相場は1-3月に17%上げ、四半期としては1986年以来最高のパフォーマンスを記録。年初来上昇率は20%となっている。ドル相場が下落し、中央銀行の物価押し上げと経済成長下支えに向けた政策の有効性に対する懐疑的な見方が広がる中、価値の保存手段としての金の需要が拡大している。貴金属に裏付けされた上場投資信託(ETF)へは今年に入って160億ドル(約1兆7500億円)余りの投資資金が流入している。

  資産家のポール・シンガー氏は、中央銀行当局者たちが自国通貨安につながる政策をとる中、「金を保有するのは非常に理にかなっている」と指摘。長期的に高い成績を挙げている資産運用者の1人で資産家のスタンレー・ドラッケンミラー氏は、当局者らが「マイナス金利というばかげた考え」で実験を行っているため、金に投資していると述べた。ヘッジファンド運用者のデービッド・アインホーン氏は「金融政策がますます挑戦的になり逆効果をもたらしていることは、金相場にとって強材料」との見方を示している。

原題:Paulson Cut Gold ETP Stake as Metal Surges Most in Three Decades(抜粋)

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