米国株:反発、原油高受けエネルギー株に買い-アップルも高い

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16日の米株式市場では原油高を受けてエネルギー株が上げたほか、バークシャー・ハサウェイによる保有株開示に反応してアップルが急伸。こうした状況を背景に幅広く買いが入った。S&P500種株価指数は先週まで、週間ベースでは1月以降で最長の連続安となっていた。

  先週の米国株相場は1日の上げが2カ月で最大となった翌日から3日続落するなど、動きの激しい週となったが、この日の相場もそうした流れが続く形となった。この日は原油相場が3%超の上げとなったことを手掛かりに資源株が大きく上昇。またアップルは3月1日以来で最大の上げとなった。アナコール・ファーマシューティカルズは57%高と上場来最大の上げ。ファイザーによる買収で合意したことが好感された。

  S&P500種株価指数は前週末比1%高の2066.66。50日移動平均を上回った。ダウ工業株30種平均は175.39ドル(1%)上げて17710.71ドル。

  パイオニア・インベストメンツの米株式調査責任者クレイグ・スターリング氏は、「先週は小売り株が大きく売られたが、小売売上高では力強い内容が示されるなど非常に混乱した1週間だった。現在はやや反発の動きが見られる」と分析。「決算シーズンはほぼ終了し、市場は下期がどうなるか先行きを見極めようとしている。原油など資源に買いが入っているようで、経済では製造業の改善が期待できる」と続けた。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)は2.4%低下の14.68。13日には1週間ぶり高水準となっていた。

  S&P500種は13日、1カ月ぶり安値に下落。個人消費の堅調さを示すデータが発表されたものの、小売り大手の決算がさえず売りが膨らんだ。

  S&P500種は2月の安値から4月20日に付けた4カ月ぶり高値まで15%上げたが、その後は強弱まちまちの企業決算や景気回復の兆候が明確に示されない状況から、なかなか勢いを取り戻せていない。そうした中、強気相場における株価支援で重要な役割を果たす自社株買いが減少している。ビリニー・アソシエーツとブルームバーグがまとめたデータによれば、過去4カ月に発表された自社株買いの規模は38%減の2440億ドルで、減少率は2009年以降で最大となった。

  この日はファイザーによるアナコール買収合意のほかにも、M&A(企業の合併・買収)に関連し一部銘柄が上げた。米テレックスは主要部門の一つをフィンランドのコネクレーンズに売却することで合意。これを受けてテレックス株は10%上昇した。またヤフーは2.7%高。バークシャー・ハサウェイを率いる資産家ウォーレン・バフェット氏が、ヤフーのインターネット資産買収の入札に参加しているグループの一つを支援していると、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。トリビューン・パブリッシングは23%高と急伸。ガネットが買収提示額を引き上げた。

  先週はメーシーズやノードストロームなどの決算が期待外れな内容となり、小売り株が大きく売られたが、小売り関連は引き続き注目の対象となっている。今後数日間にホーム・デポやターゲット、ステープルズ、ウォルマート・ストアーズの決算発表が予定されている。

  市場では経済指標にも注目が集まっている。今週は住宅着工件数や消費者物価指数(CPI)、鉱工業生産、中古住宅販売といった指標が発表される。また連邦公開市場委員会(FOMC)4月会合の議事録が18日に公表される。この日朝方発表された5月のニューヨーク連銀製造業景況指数は市場予想に反して活動の縮小が示された。一方で住宅市場指数は前月と変わらずだった。

  S&P500種の業種別10指数は全て上昇。エネルギーや素材株の指数が特に上げた。情報技術やヘルスケアも高い。

原題:U.S. Stocks Jump as Oil Rally Boosts Energy Shares, Apple Surges(抜粋)

(第5段落以降を追加し、更新します.)
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