投資家バフェット氏:アップル株を1200億円相当取得-株価急伸

更新日時
  • アップルの新製品開発能力をバークシャーは信頼しているもよう
  • 「アップルは割安で、手元資金も潤沢」と市場関係者

米著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資・保険会社バークシャー・ハサウェイがアップル株に約11億ドル(約1200億円)を投資したことが16日、米当局への届け出で明らかになった。このところのアップルへの悲観的見方からすればバークシャーの動きは疑問視されても当然だが、ウォール街の視点を踏まえると先見の明があると言えそうだ。

Apple headquarters in Cupertino.

Photographer: Michael Short/Bloomberg

  アップルが1-3月(第2四半期)に続き4-6月(第3四半期)も減収となる恐れがあると表明した後でも、ブルームバーグが調査するアナリスト50人のうち売りを勧めたのは2人にとどまっている。今後12カ月の目標株価の平均は昨年7月のピーク時からは下げたものの、124.60ドルと、現在の水準よりも依然として約33%高い。
  
  今回の動きは、増収の起爆剤となる新製品を開発するアップルの能力にバークシャーが信頼を置いていることを示唆している。新製品は年内発売予定の「iPhone(アイフォーン)7」に搭載される可能性があるほか、自動運転や仮想現実(VR)ハードウエアなどの分野でも期待されている。

  ウィスコンシン州ミドルトンの資産運用マネジャー、スティーブ・ウォールマン氏は「これはある意味で非常に分かりやすい」と指摘。「バークシャーにとって無理がある投資だとは思わない。アップルは割安であるし、手元資金も潤沢だ」と説明した。同氏はバークシャーに1982年から、アップルには2003年12月から投資している。

  バークシャーの投資が明らかになった後、アップル株は急伸し、一時3.8%高の93.98ドルと、日中取引としてはこの2カ月余りで最大の上げとなった。通常取引終値は3.7%高の93.88ドル。

  バークシャーが保有するアップル株は3月末時点で981万株。同時点の評価額は10億7000万ドル。

  バークシャーに関する著書のある投資家のジェフ・マシューズ氏は、同社がアップル株を新規に取得したことについて、「アップル株の現在のバリュエーションを考えれば極めて妥当といえる動きだ」とし、「アップルには素晴らしい財務モデルとブランドがあり、株価は割安だ」と分析した。

原題:Berkshire’s Apple Bet Suggests Faith in Product Pipeline (1)(抜粋)

(株価終値などを追加して更新します.)
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