邦銀3メガ:今期利益5%減の2兆1500億円に-マイナス金利や円高

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三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)など邦銀3メガグループの今期(2017年3月期)連結純利益は合計で2兆1500億円となる見通しだ。前期実績比5.2%の減益となる。マイナス金利政策による融資業務の収益性低下に加え、資源価格下落の影響や円高に伴う海外収益の減少などが見込まれる。

  各グループが16日までに公表した。今期の純利益目標・予想はMUFGが前期実績比11%減の8500億円、三井住友フィナンシャルグループが同8.2%増の7000億円、みずほフィナンシャルグループが同11%減の6000億円。三井住友Fは前期に計上した消費者金融子会社の引き当てがなくなる反動で増益を予想する。

  国内の融資マーケットでは日本銀行によるマイナス金利政策の影響で利ざや縮小が進んでいる。海外業務も円高やアジア経済減速でメガバンクの経営環境は悪化している。こうした中、各グループは手数料ビジネスなど非金利収益の強化や政策保有株の売却などで下支えする考えだ。

  MUFGの平野信行社長は16日の会見で、今期について「超低金利の厳しい外部環境が続く」と述べ、一般的な金利低下で700億円、為替の影響で220億円、米モルガン・スタンレーの収益貢献も200億円程度減ることを減益要因に挙げた。マイナス金利政策の影響は資金収益や運用商品販売などで合計約1000億円に上ると指摘した。

  MUFGは決算資料の中で、資源関連の与信残高が10兆4000億円に上ると公表した。このうち石油価格の下落などに伴う不良債権残高は1200億円あるが、未保全・未引当額は140億円にとどまる。前期に資源関連で750億円を与信費用として計上したという。

  BNPパリバ証券の鮫島豊喜シニアアナリストは、メガバンクをはじめとした銀行の経営環境について「国内外で厳しさが続く」と分析。国内ではマイナス金利の影響に加え、手数料収益も減少傾向にあるとし、海外でも利ざや低下や経済減速の影響が継続するとみている。

  3グループの前期純利益合計は前の期比5.4%減の2兆2690億円。 個別ではMUFGが前年同期比8%減の9514億円、三井住友Fが同14%減の6467億円、みずほFGは9.6%増の6709億円だった。 前期実績ではみずほFGが07年3月期以来、9年ぶりに三井住友Fを上回った。

(第5段落にMUFGの資源関連融資の情報を追加しました.)
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