原油市場、ゴールドマンの予想に反し不足に転じる-供給減少で

  • ゴールドマン、5月に供給が不足し短期的見通しを引き上げ
  • 原油市場の供給は来年初めに再び過剰になるとの見方

世界の原油市場は、米ゴールドマン・サックス・グループの予想より早く供給不足に転じた。

  ゴールドマンのアナリスト、ダミアン・クールベイリン氏とジェフリー・カリー氏は15日付リポートで、予想外に供給に支障が出て生産が急激に落ち込む一方、需要が堅調さを維持したことから、市場は供給過剰の状態では「突然なくなった」と指摘。このため同行は今年下期(7-12月)の米国の原油価格見通しを1バレル=50ドルに引き上げた。3月時点の見通しは同45ドルだった。

  ゴールドマンは、カナダの山火事やナイジェリアでのパイプライン攻撃など予想外の事態により、市場の供給は7-12月にかけて不足すると予想。ただ、生産の一部が再開し、米国や北海、イラク、イランの生産が予想を上回るとみられることから、不足分は日量40万バレルと、従来予想の同90万バレルを下回るとの見通しを示した。供給が再び過剰になるのは来年初めとみている。

  ゴールドマンのアナリストらは「ようやく原油市場の現物需給が再び均衡し始めた」と指摘。見通しの変更は「当行の従来の見方を反映している」と説明。「それは長期的な供給過剰は短期的な不足を生み出し得ると予想され、当行は周期的には強気、長期的には弱気な見方をしているということだ」と述べた。

原題:Goldman Surprised by Oil Market’s Flip to Deficit on Supply Cuts(抜粋)