ヘッジファンド、ジェットコースターのようなロシア市場で大きな利益

  • ロシアに重点置くファンドの昨年初め以降のリターンは29%:データ
  • ロシア株式市場は過去1年4カ月間、世界で最も変動性が高い

世界で最もボラティリティ(変動性)が高いロシア関連資産が、新興国の資産のなかで最も大きなリターンをヘッジファンドにもたらしている。

  ヘッジファンド調査会社イーベストメントによると、ロシアに重点を置くファンドの昨年の年初以降のリターンは平均でプラス29%と、他の主要新興国に重点を置くファンドを上回っている。このリターンは中国に重点を置くファンドの8倍、インドに投資するファンドの16倍に上る。MSCIロシア指数はこの間に17%上昇した。

  ロシア金融市場のパフォーマンスは同国最大の輸出品である原油の価格と密接に関係している。ロシア株式市場は過去1年4カ月間、世界で最高の月間パフォーマンスを示したり2桁の下落率を示したりするなど変動が激しく、従来型のファンドの多くの運用者は同市場から撤退した。北海ブレント原油価格が2003年以来の安値を付ける中、ロシア通貨ルーブルは最大68%下落している。こうした環境で、規制が比較的厳しくなく、リスクのより高い投資戦略を採用できるヘッジファンドはリターンを拡大している。

  約25億ドル(約2700億円)相当の資産を運用するイースト・キャピタル・グループのパートナー、アルビン・ローゼングレン氏は先週、ドバイからの電話インタビューで「ロシアで達成できるほどのリターンを挙げられる場所は世界であまり多くない」と指摘。「市場の不透明感が非常に強かったため投資家らは昨年、ロシアから撤退した。今年は魅力的に見えるのでロシアに参入しつつある。当社にとってロシアは昨年も今年も良い投資先だ」と述べた。

  イースト・キャピタル・グループによれば、ロシアに重点を置く運用資産5億ドルのファンドのリターンは今年プラス17%と、同社の総運用資産約25億ドルのリターンであるプラス5.5%を上回っている。同社の資産のうち約10億ドルがさまざまな投資戦略でロシアに投資されている。

原題:Hedge Funds Reap Big Rewards From Roller-Coaster Russian Markets(抜粋)

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