SMBC日興:米債券業務で採用継続、JPモルガン出身者ら2人

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三井住友フィナンシャルグループ傘下のSMBC日興証券は、米国債券業務の強化へ向け現地で経験者の採用を進めている。16日付でJPモルガンのハイイールド債リサーチヘッドだったダッグ・コーン氏をアナリストに、また元BNPパリバのマイク・ディサント氏を社債トレーダーにそれぞれ起用した。

  広報担当の田中慶氏が16日、両氏ともエグゼクティブディレクターとして採用したことを確認した。コーン氏は機関投資家や自社トレーダー向けにテクノロジー・メディア・通信(TMT)と自動車業界の情報を提供するデスクアナリストに就く。ディサント氏はTMTセクターのトレーダーの経験を持つ。

  SMBC日興は長引く超低金利の影響で日本国内の社債市場が低迷する中、昨秋、米債券営業部門で初めて現地採用のトップを起用。営業力を強化する一方、既発債の在庫保有枠を拡大するなどして業務を拡大している。今回の採用などにより機関投資家向け営業やトレーディング能力をさらに高める。

  ブルームバーグのデータによると、SMBC日興は年初来の米投資適格社債の引き受けランキングで19位(67億7353万ドル)と、前年より4つ順位を上げてトップ20入りしている。引受額ではすでに前年の66億6646万ドルを上回っている。

  国際決済銀行の統計によると、社債を中心とした米国の負債性証券の発行残高は20.6兆ドルと日本の7倍以上の規模。日本銀行の黒田東彦総裁によるマイナス金利導入などで金利が歴史的な低水準となっている影響もあり、日本での昨年度の国内社債発行は前年度比24%減の8兆1933億円に縮小している。