新日鉄住金:日新鋼に51%出資、TOB1株1620円-最大1550億円

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  • 子会化による相乗効果は年間200億円以上を見込む
  • 関係当局による子会社化の承認を前提に来年2月めどにTOB開始

新日鉄住金は13日、日新製鋼に対して株式公開買い付け(TOB)や第三者割当増資の引き受けによって出資比率を51%に高めて子会社化すると発表した。株式取得総額は最大で総額1550億円を見込む。子会社化によって事業の合理化を進めるなどして、年間200億円以上の相乗効果を見込む。

  新日鉄住金による日新製鋼の子会社化方針は2月に発表済み。今回、契約の締結にともなって具体的な手段について発表した。国内外の競争法に基づいた関係当局からの承認を得ることを前提に、現時点では17年2月をめどにTOB開始を見込む。

  買い付け価格は1株当たり1620円。13日の終値1452円を12%上回る。新日鉄住金は現在、日新製鋼に8.31%出資している。TOBによって51%までの買い付けができなかった場合、第三者割当増資を行う。TOBだけで51%を取得した場合の取得総額は760億円。TOBへの応募がなく、第三者割当増資のみを実施した場合には最大で1550億円となる見通し。子会社化後も日新製鋼は株式上場を続ける。

  子会社化に伴う相乗効果として年間200億円以上を想定しているとも発表した。アジア地域を中心とした過剰な生産能力や中国経済の減速により世界の鋼材需給は悪化しており、鉄鋼メーカーを取り巻く環境は厳しさを増している。子会社化によって設備投資の効率化や原料、資材などの調達コスト削減、海外生産や営業拠点を強化して競争力の向上を図る。

(3段落目を一部追加します.)
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