ブラジル大統領代行、就任初日に組閣-政治混乱の深刻化危惧する声も

  • ブラジル経済のファンダメンタルズの立て直しが不可欠-テメル氏
  • 新財務相にはエンリケ・メイレレス前ブラジル中銀総裁を任命

ブラジルのルセフ大統領に対する弾劾法廷設置が決まり、職務を引き継いだテメル大統領代行は12日、直ちに組閣を実施した。リセッション(景気後退)からの脱却に向け投資環境を改善し、社会保障制度を守る方針を明らかにした。

  テメル大統領代行は財務相にエンリケ・メイレレス前ブラジル中銀総裁を任命。新財務相は13日に記者団に対し自身の方針を表明する予定。メイレレス氏の任命は、消費者物価の上昇や過去最大に近い財政赤字、2桁台の失業率に見舞われるブラジル経済に対する投資家の信認回復に向けた戦略の一環だ。

  大統領代行は就任後初めてとなる公の場での演説で、「われわれにとって最大の課題は経済活動の落ち込みに歯止めをかけることだ」と指摘。「そうするにはブラジル経済のファンダメンタルズ(基礎的諸条件)を立て直すことが不可欠だ」と述べた。

  大統領代行はブラジル中央銀行のトンビニ現総裁を交代させ、新たな総裁を指名するかどうかには言及していない。

  投資家の間では、テメル大統領代行がブラジル国内をまとめ、経済成長を取り戻すことができるかどうか見方が分かれている。省庁をスリム化し、民間部門の活動余地を広げる計画は歓迎だが、テメル氏の抵抗勢力が正当性に疑問を呈し、同氏の提案の阻止に動けば、政治の混乱が深刻化する可能性があると不安視する向きもある。

原題:Brazil Acting President Temer Names Cabinet on Rousseff Exit (1)(抜粋)