【個別銘柄】パイオニアや三菱マが下落、日産自やゴールドクは上昇

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13日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  パイオニア(6773):前日比13%安の255円。2016年3月期の連結営業利益は前の期比6.1%減の73億円だった、と12日に発表。従来計画の80億円を下回った。減価償却費増加などによる原価率の悪化や売上高減少による売上総利益の減少が影響。市販カーオーディオは主に新興国で減少した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、年明け以降の円高の恩恵を受ける銘柄と市場から見られており、前期計画の達成に安心感が強かったと指摘、まさかの未達でネガティブサプライズとした。

  三菱マテリアル(5711):11%安の312円。16年3月期の連結営業利益は前の期比2%減の704億円だった、と12日に発表。為替水準が円高方向に反転する動きがあるほか、主要金属価格の先行きも不透明な状況にあることから、17年3月期の連結営業利益計画は前期比3.4%減の680億円とした。

  住友金属鉱山(5713):3.7%安の1108円。16年3月期の連結営業利益は前の期比53%減の597億円だった、と12日に発表。金属価格の下落による在庫評価の悪化などが響いた。17年3月期も前期比23%減の460億円と計画。

  日産自動車(7201):4.1%高の1028.5円。16年3月期の連結営業利益は前の期比35%増の7933億円と従来計画の7300億円から上振れたと12日発表。17年3月期は為替の変動が減益要因となり前期比11%減の7100億円と市場予想7254億円を下回る予想だが、クレディ・スイス証券では、会社計画の市場予想比下振れは為替前提乖離(かいり)が主因でサプライズはなく、グローバル販売台数は3.3%増の560万台と安定成長が続く見通しだと指摘した。

  民泊関連:ネクスト(2120)は9.9%高の1280円、インベスターズクラウド(1435)は3.9%高の1万3460円、AMBITION(3300)は8.4%高の2398円など。政府は一般住宅に旅行者らを有料で泊める「民泊」の全面解禁に向けた原案をまとめたと13日午後の日本経済新聞電子版が報じた。5月末に閣議決定する規制改革実施計画に盛り込み、17年の通常国会に新法を提出する方針。

  ゴールドクレスト(8871):15%高の1837円。12日に発表した16年3月期の連結営業利益は前の期比2倍の68億7200万円だった。川崎市の「クレストプライムレジデンス アベニュー壱番街」の引き渡しなどで不動産分譲事業が好調に推移した。17年3月期計画は前期比37%増の94億円と、市場予想の84億円を上回る。

  阪和興業(8078):8.9%高の529円。17年3月期の連結営業利益は前期比16%増の210億円を計画する、と13日午後に発表。商品市況の低迷を受けた金属原料事業、非鉄金属事業の不振で前の期比4.9%減の182億円だった16年3月期からの改善を見込む。発行済み株式総数の1.93%に当たる400万株、金額で25億円を上限に自社株買いを行うとも発表した。

  アイフル(8515):10%安の366円。12日に発表した17年3月期の連結純利益予想は前期比3.5%減の68億円で、市場予想の73億円を下回った。利息返還請求はピーク時からは着実に減少しているものの、足元ではほぼ横ばいで推移しており不透明感が続くとした。

  東洋エンジニアリング(6330):11%高の334円。13日午前に発表した16年3月期の連結営業損益は111億円の黒字と、前の期の73億5600万円の赤字からV字回復となった。一部プロジェクトの収支改善、販売・一般管理費の削減が寄与。17年3月期は前期比13%増の125億円の計画で、市場予想106億円を上回る。また、今期配当は1株6円と、前期4円からの増配を見込む。

  日本水産(1332):13%安の552円。17年3月期の連結営業利益は前期比7.4%減の180億円を計画する、と13日午後に発表した。北米が水産・食品とも苦戦、全体に魚価や為替の変動で厳しい収支を見込む。

  丸井グループ(8252):6.2%高の1779円。16年3月期の連結営業利益は前の期比5.6%増の296億円だった、と12日に発表。カード事業でのショッピングクレジット拡大が寄与した。17年3月期連結営業利益は前期比11%増の330億円を想定。また、発行済み株式総数の4.13%に当たる1000万株、金額で150億円を上限に自社株買いを行うことも発表した。

  東邦亜鉛(5707):7.1%高の303円。17年3月期の連結営業利益は前期比2.6倍の37億円を計画する、と12日に発表。亜鉛など金属相場の下落を受けた減収、豪州連結子会社の赤字で前の期比8割減の13億9700万円だった16年3月期からの改善を見込む。

  コニカミノルタ(4902):6.5%安の902円。16年3月期の連結営業利益は前の期比8.7%減の601億円だった、と12日に発表。情報機器事業で業容転換費用の負担や対ユーロでの円高進行が響いたほか、産業用材料・機器事業の低調、構造改革費用の計上もあり、従来計画の730億円を下回った。17年3月期は9.9%増の660億円と計画。三菱モルガン・スタンレー証券は、前期大幅未達でネガティブと指摘。今期の増益計画も、前期計上の一時費用がなくなる点を踏まえても、達成には不透明感があるとした。

  大日本印刷(7912):2.9%高の1062円。発行済み株式総数の2.7%に当たる1700万株、金額で150億円を上限に自社株買いを行うと12日に発表。期間は13日から8月31日まで。また、26日に1700万株の自社株消却を行う。1株価値の向上、当面の需給好転を見込む買いが入った。同時に示した17年3月期の連結営業利益計画は前期比5.6%増の480億円、5.6%減益だった16年3月期からの好転を見込む。

  カルソニックカンセイ(7248):12%高の865円。16年3月期の連結営業利益は前の期比21%増の382億円だった、と12日に発表。米国での販売好調を受け、過去最高を更新した。17年3月期は2%増の390億円を見込む

  沢井製薬(4555):6.2%高の7520円。16年3月期の連結営業利益は前の期比12%増の232億円だった、と12日に発表。拡大するジェネリック医薬品の需要に対し生産能力を増強、抗血小板剤など新製品の上市もあり、売上高が17%伸びた。17年3月期は7.8%増の250億円と計画。

  博報堂DYホールディングス(2433):9%高の1375円。12日に発表した17年3月期の連結営業利益計画は前期比3.3%増の465億円で、市場予想の450億円を上回った。前期に実施したM&Aが寄与する見通し。

  ツムラ(4540):11%安の2467円。17年3月期の連結営業利益は前期比27%減の145億円を見込むと12日発表した。一部の原料生薬の価格上昇や為替動向が響く。

  旭ダイヤモンド工業(6140):17%安の914円。16年3月期の連結営業利益は前の期比7.5%減の47億5000万円だった、と12日に発表。電子半導体業界向け関連で、液晶ガラス関連工具やサファイア加工用の電着ダイヤモンドワイヤーの販売が減った。17年3月期も11%減の42億3000万円と連続減益を計画。

  生化学工業(4548):11%安の1526円。17年3月期の連結営業利益は前期比53%減の10億円を計画する、と12日に発表。国内医薬品で薬価引き下げや円高の影響を受けるほか、米国関連費用の増加を織り込んだ。16年3月期は前の期比10%減の21億4400万円。

  ミマキエンジニアリング(6638):18%安の439円。16年3月期の連結営業利益は前の期比29%減の31億9400万円だった、と12日に発表。一部部材の値上げによるコスト増、研究開発費や販売・保守サービス体制を強化するための人件費の増加などが響いた。17年3月期は1ドル=105円とした円高想定から、前期比42%減の18億5000万円と連続減益を計画。同社は広告・看板向けのインクジェットプリンターメーカー。

  日新電機(6641):11%高の1299円。16年3月期の連結営業利益は前の期比39%増の124億円だった、と12日に発表。高精細・中小型FPD製造用のイオン注入装置などビーム・真空応用事業の増収効果に加え、原価低減努力も奏功した。17年3月期は引き続きビーム・真空応用事業の伸びを想定、21%増の150億円と計画した。

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