米テスラ、新株発行で資金調達か-マスク氏の野心的生産計画前倒しで

  • 年間50万台の生産目標の達成時期を2018年に前倒し、設備投資増額
  • バークレイズのアナリストは30億ドルの新株発行を予想

電気自動車(EV)メーカー、米テスラ・モーターズは生産計画前倒しに対応し、新株発行で数十億ドルを調達する可能性がある。増資による1株利益の希薄化懸念に勝る恩恵を見込む。

  イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は年間50万台の生産目標の達成時期を2020年から18年に前倒しした際、設備投資を今年の当初予算から約50%(約7億5000万ドル=約817億円)増やすと述べており、資金調達が必要になる公算が大きい。

  株式公開する米自動車メーカーで最も小規模かつ歴史の浅いテスラは巨額の資本支出に直面している。巨大バッテリー工場のフル稼働に向け生産を拡大し、第3のモデル用の設備を追加。販売・サービス業務を世界的に拡大し、製造の専門家の追加採用を目指し、自動車組み立て設備の増強も検討している。バークレイズのアナリスト、ブライアン・ジョンソン氏は4-6月(第2四半期)に30億ドル相当の新株発行を通じた資金調達を予想する。これは現在の株価水準では、約1450万株の追加発行で、発行済み株式数は11%増えることになる。

  ジョンソン氏は調査リポートで、「野心的な計画には漸進的な資金調達が必要になる。従来の公開企業に比べてテスラは資金を必要とする新興企業だとわれわれは受け止めている。テスラは近い時期に資金調達に踏み切る公算が大きい」と指摘した。

  テスラが株式追加発行に踏み切れば過去4年で6回目の資金調達となる。

原題:Tesla Needs Billions to Meet Musk’s Ludicrous Assembly Timeline(抜粋)