政井貴子氏の起用に国会同意、日銀審議委員-新生銀初の女性執行役員

  • 執行役員ポストは「調整力」に期待と自己分析-新生銀サイトで
  • マイナス金利に反対した石田氏の後任-政策委に再び女性

参院本会議は13日、日本銀行政策委員会の新しい審議委員に新生銀行執行役員の政井貴子氏を起用する人事案を賛成多数で可決した。衆院本会議は12日に可決済み。6月29日に任期を迎える石田浩二審議委員の後任として同30日に就任する。

  政府の資料によると、政井氏は1988年3月に実践女子大文学部を卒業、同11月にノバスコシア銀行に入行。トロント・ドミニオン銀行やクレディ・アグリコル銀行を経て、2007年3月に法政大学大学院経営学研究科修士課程を修了、同5月に新生銀に入行した。キャピタルマーケッツ部長、市場営業部長などを経て、13 年4月に同行初の女性執行役員に就任した。現在51歳。

  日銀最高意思決定機関である政策委員会の定員は正副総裁3人と審議委員6人の計9人。日銀は1月29日の金融政策決定会合でマイナス金利導入による追加緩和を5対4の賛成多数で決めた。石田氏はこの時に反対した1人。同じく反対した白井さゆり氏は3月31日付で退任しており、石田氏退任後はマイナス金利に反対したのは木内登英、佐藤健裕両委員だけとなる。

  政策委では昨年6月に退任した森本宜久審議委員の後任にトヨタ自動車相談役の布野幸利氏、昨年3月に退任した宮尾龍蔵審議委員の後任にリフレ派エコノミストの原田泰元早稲田大学教授がそれぞれ就任している。原田、布野両委員と黒田東彦総裁、岩田規久男、中曽宏両副総裁はマイナス金利に賛成した。

  白井氏の退任で一時男性だけになっていた政策委員会に再び女性が加わる。政井氏は新生銀行のウェブサイトに掲載されている同行で働く女性との対談で、「自己分析すると、私が今の執行役員というポジションを任されているのは『調整力』を期待されてのことだと思っています」と話している。「私は中途入社ですから、当然、他社のこと含め外部環境も知っていますし、異なる環境に入って周囲とコンセンサスを形成しながら物事を進めていく経験も多く積んでいます」と述べている。

  白井氏の後任の桜井真氏(前サクライ・アソシエイト国際金融研究センター代表)は、日銀のウェブサイトの履歴に「東大大学院博士課程修了」と記載しているにもかかわらず博士号を取得してなかったことや、所属機関名や在籍年月に誤りがあった問題で、国会で追及を受けている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE