米国債(13日):10年債が上昇、利回り曲線はフラット化

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  • 2年債のパフォーマンスは10年債を下回る、小売売上高受け
  • 長期債は堅調、投資家が安全性や高い利回り追求

13日の米国債市場では10年債が上昇。力強い米個人消費と利回りを追求する海外投資家の買いが米国債市場の利回り曲線に圧力を掛けている。

  米2年債のパフォーマンスは5日連続で10年債を下回った。米小売売上高と消費者マインド指数がいずれも1年ぶりの良好な数字となったことを受け、市場では金融政策引き締めに関して再考する動きが進んだ。2年債と10年債の利回り差は縮小し、2007年以来の最小となった。

  海外の国債利回りがマイナスとなる中、米国債の相対的な妙味は高く、今週実施された期間が長めの債券入札は順調な結果となった。10年債入札では落札に占める機関投資家の比率が過去最大、落札利回りは3年ぶりの低水準となった。一方、堅調な米経済指標を受けて期間が短めの債券は軟調。これまでの想定よりも利上げが早まるとの観測が広がった。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.7%。同年債(表面利率1.625%、償還2026年5月)は99 10/32。

  2年債利回りは約1bp低下の0.75%。2年債と10年債の利回り差は95pb。

  こうしたトレンドはRBSセキュリティーズなどのストラテジストの予想を裏切るものだ。アナリストらは利回り曲線のスティープ化に賭ける投資提案を打ち切った。

  RBSセキュリティーズの米金利ストラテジスト、ブレーク・グウィン氏はインタビューで、「名目上の利回り目標を達成しなくてはならない投資家からの資金が大量に入っている。相場の上昇に伴い、こうした投資家らは目標を達成するために、期先の方にも手を伸ばすことが必要になる」と指摘。市場は「当社が想定していたようには動いてくれなかった」と述べた。

  TDセキュリティーズのストラテジストらによれば、日本の投資家は3月に過去最大規模の外国のソブリン債を購入した。米国債を選好した可能性が高いという。購入のペースは減速したものの、今後数カ月に購入が再び増加するとの見通しを示した。

  TDのグローバル金利戦略責任者、プリヤ・ミスラ氏は「とにかく利回りへの需要がある」と話した。

原題:Yield Grab Pushes U.S. Treasuries Curve to Flattest Since 2007 (抜粋)