日本株反落、決算失望のKDDIや楽天など安い-需給イベント反動も

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13日の東京株式相場は反落。国内企業決算の発表がピークを迎える中、決算内容が失望されたKDDI楽天SMC日本水産などが売買代金上位で下げ、株価指数の足を引っ張った。販売低調懸念を受けた米アップル株の下落も嫌気され、村田製作所など電子部品株も安い。業種別では水産・農林や鉱業、ゴム製品、非鉄金属などが下落率上位に並んだ。

  TOPIXの終値は前日比17.08ポイント(1.3%)安の1320.19と反落、日経平均株価は234円13銭(1.4%)安の1万6412円21銭と5営業日ぶりに反落した。

  三井住友アセットマネジメント・株式運用グループの生永正則シニアファンドマネージャーは、「為替が1ドル=109円台前半で跳ね返される動きになっていることや発表集中日の決算に対する株価のボラティリティがかなり高く、慎重な投資行動になっている」と指摘。前日の日本株上昇の反動、オプションの特別清算値(SQ)算出要因なども加わったとみる。

  この日の取引開始時は株価指数オプション5月限のSQ算出で、ブルームバーグ・データによると、日経平均型で1万6845円67銭と前日終値を199円33銭上回った。157円高の1万6804円でスタートした日経平均は、始値が高値となる「寄り付き天井」。下落転換後は円が対ドルで強含んだ影響も受け、午後にかけ徐々に下値を切り下げた。

  SMBCフレンド証券投資情報部の中村晋二チーフストラテジストは、「週半ばからSQに絡む動きがあった。寄り付きでSQ絡みや株価指数の入れ替えとみられる売買が行われた」とし、イベントの反動に加え、国内総生産(GDP)など「来週はイベントが多く、週末要因もある」と話した。今週の日経平均は前日までの4営業日で539円(3.4%)上昇していた。

  きょうは3月期決算の発表ピーク日、業績内容に応じた銘柄選別の動きが引き続き鮮明だった。2017年3月期の営業利益計画が市場予想を下回ったKDDI、1-3月期営業利益は想定以下とゴールドマン・サックス証券が指摘した楽天が下落。今期純利益計画が市場予想を下回ったアイフル、今期営業利益が市場予想に届かないSMCや今期営業減益計画の日水は午後に売られた。今期見通しが嫌気されたパイオニア、三菱マテリアルも下落率上位。

  また、12日の米国株市場ではアップル株が売られ、1年10カ月ぶりの安値を付けた。一部報道を受け、「iPhone(アイフォーン)」の販売低迷が続くとの見方が強まったため。村田製やジャパンディスプレイ、イビデン、太陽誘電などアップル関連銘柄も安い。野村証券投資情報部の若生寿一エクイティ・マーケット・ストラテジストは、「アップルは新製品は出ているが、新製品効果が以前より強くないと市場で思われている。グロースストーリーが見失われている」と指摘した。

  東証1部33業種は水産・農林、鉱業、ゴム製品、パルプ・紙、非鉄、証券・商品先物取引、海運、その他金融、金属製品、保険など31業種が下落。その他製品と医薬品の2業種のみ上昇。東証1部売買高は25億197万株、売買代金は2兆5395億円。値上がり銘柄数は410、値下がりは1487。

  売買代金上位ではソフトバンクグループや武田薬品工業、ブリヂストン、住友不動産、野村ホールディングス、スズキが安い。半面、株主還元姿勢も追い風となった日産自動車は反発。小野薬品工業や塩野義製薬、りそなホールディングス、リクルートホールディングス、スクウェア・エニックス・ホールディングスは高く、今期営業利益計画が市場予想を上回り、再生ファンドが種類株を引き受けるトクヤマは急伸。

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