ブラジル株:ボベスパ指数上昇、ルセフ大統領停職で景気回復に期待

  • 停職期間中はテメル副大統領が職務を代行
  • ニューヨーク上場計画を材料に食肉生産会社JBSが高い

12日のブラジル株式市場で指標のボベスパ指数は上昇。同国上院が弾劾法廷設置を可決しルセフ大統領の停職が決まったことを受け、新政権誕生に道が開かれた。政権交代が1世紀ぶりの深刻なリセッション(景気後退)からの脱却につながると投資家は期待している。

  ボベスパ指数は前日比0.9%高の53241.32で終了。消費関連銘柄が上げの中心となった。ドラッグストアチェーンのライア・ドロガジルは最高値を更新。銀行のイタウ・ウニバンコ・ホールディングとブラデスコ銀行が指数の上昇に大きく貢献した。

  ルセフ大統領弾劾観測を背景に、ボベスパ指数はエネルギー関連企業と銀行を中心に今年これまでに23%上昇。弾劾法廷の設置が決まったことで、投資家の関心はルセフ大統領の停職期間中に職務を代行するテメル副大統領に移っている。テメル副大統領は直ちに組閣に動き、エンリケ・メイレレス前ブラジル中銀総裁を財務相に指名した。

  証券会社モダルマイスのチーフエコノミスト、アルバロ・バンデイラ氏は「ブラジルの国と市場では現在、これまでよりずっと信頼感が高まっており、そのことは経済を安定させる上で大きな違いを生む。テメル氏はやることが山積だ。明確に、迅速に、そして効果的に行動する必要がある。しかし、最も重要のは正しい方向に向かうことだ」と語った。

  ニューヨーク上場計画を材料に、食肉生産会社JBSは2008年以来の大幅高。ウルグアイでの事業開始などを発表した衣料小売りロジャス・レナーは7週間ぶり高値。

原題:Brazil’s Stocks Advance as New Government Fuels Growth Optimism(抜粋)