オバマケアの一部補助金は違憲-ワシントン連邦地裁判事

  • 共和党主導の下院は補助金支出が10年で1750億ドルに上ると主張
  • 司法省は控訴の是非判断へ-病院株や保険株が下落

米医療保険制度改革法(オバマケア)に基づく利用者の自己負担分削減を意図した主要なプログラムに関して連邦地裁判事は12日、議会が配分を承認していない資金に依存するものであるため違憲だとの判決を下した。

  オバマケアに新たな打撃を与える今回の判決は、2014年にこの条項に異議を申し立てた共和党が多数派の下院にとっては勝利。訴訟却下を求めたオバマ政権の申し立ては昨年、退けられていた。

  ワシントン連邦地裁のローズマリー・コリアー判事は判決を公表後に不服申し立てまで保留とした。判決が有効となった場合、オバマケアを利用する低所得者の自己負担や控除金額、診療所や病院のコストの増加が見込まれる。

  下院は利用者の自己負担削減のための補助金は10年で総額1750億ドル(約19兆円)に上ることになり、議会は承認しなかったものだと主張していた。

  ホワイトハウスのアーネスト報道官は同日、記者団に対し、オバマ政権は自らの法律的主張に「確信」を持っていると述べ、共和党が政治的論争を決着させるために裁判制度を利用したと批判。司法省が判決の内容を検討した上で控訴の是非を判断すると付け加えた。

  判決を受けて病院チェーンを経営するテネット・ヘルスケアやコミュニティー・ヘルス・システムズなどは補助金の収入が脅かされるとの懸念が広がり、12日の米株式市場では病院株が下落した。アンセムエトナなど保険会社も値下がりした。

原題:Some Obamacare Funding Deemed Illegal by D.C. Federal Judge (2)(抜粋)