米国株:ほぼ変わらず、原油高で戻す-アップル1年10カ月ぶり安値

更新日時

12日の米株式相場はほぼ変わらず。原油相場の上昇を背景に午後は堅調な場面が目立った。アップルが売られた一方、モンサントは上昇した。

  アップルは1年10カ月ぶり安値。一部報道を受けて「iPhone(アイフォーン)」の販売低迷が続くとの見方が強まった。一方、モンサントは8%高。ドイツの製薬会社バイエルが買収を提案する可能性を模索していると、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。百貨店コールズは9.2%安。第1四半期の1株当たり利益と売上高が市場予想を下回った。13日発表の小売売上高は11カ月ぶりの大幅増になるとエコノミストの間では予想されているが、コールズ決算を受け消費者が財布のひもを緩めていないとの懸念が強まった。

  S&P500種株価指数は前日比0.1%未満安い2064.11で終了。前日終値を挟んでもみ合う場面が多かった。ダウ工業株30種平均は前日比9.38ドル(0.1%)高の17720.50ドルで終えた。

  USバンクのプライベート・クライアント・リザーブでシニアポートフォリオマネジャーを務めるエリック・ウィーガンド氏は「市場は横ばいにとどまるのに多くのエネルギーを費やしている。荒波の中を立ち泳ぎしているようなもので、水面下で循環物色が起こっている。荒い値動きは意外ではない。前日のような下向きのボラティリティだけではく、上向きの動きになる可能性もある」と述べた。

  S&P500種が3週間前に4カ月ぶり高値を付けて以降、影を潜めてきた上向きのモメンタムにはまだ復活の兆しが見られず、荒い値動きが続いた。

  アップルの影響でハイテク株の地合いが悪化し、半導体株指数は2カ月ぶり安値。マイクロン・テクノロジーやスカイワークス・ソリューションズが大幅安となり、インテルも安い。アラガンやギリアド・サイエンシズなどヘルスケア株も下げた。

  朝方発表された先週の週間失業保険申請件数は前週比で予想外に増加し、2015年2月以来の高水準となった。13日発表の4月の小売売上高は、予想外に減少した3月から回復が見込まれている。13日は生産者物価指数や企業在庫の発表も予定されている。 

  ボストン連銀のローゼングレン総裁はこの日、最近の経済データは緩やかなペースでの利上げ継続を正当化するとし、行動を先送りし過ぎれば商業不動産市場でバブルを引き起こす恐れがあると述べ、タカ派寄りの見解を示した。

  決算発表シーズンが終わりに近づく中、S&P500種構成銘柄の第1四半期業績に対するアナリスト見通しは7.4%減となっている。約90%の構成企業が決算を発表、そのうち約75%で利益が予想を上回り、54%で売上高が予想を上回っている。

  S&P500種の10セクターのうち通信サービスや素材、生活必需品など7セクターが上昇した。一方、ヘルスケアや情報技術は下げた。

原題:U.S. Stocks Close Little Changed as Apple Offsets Monsanto Gains(抜粋)