ウォール街は米大統領選で民主党候補の勝利に期待、08年以来初めて

  • ウォール街からの献金、1-3月はクリントン氏が最も多く集める
  • 共和党の立候補者への寄付金は枯渇

ウォール街では今年の米大統領選で民主党のヒラリー・クリントン氏が勝利するとの期待が強い。バンカーらの本命だった共和党の立候補者が勢いを失い、選挙戦から離脱したためだ。

  米連邦選挙委員会(FEC)のリポートを基にブルームバーグ・ガバメントがまとめたデータによると、第1四半期(1-3月)に米大手6行の従業員が大統領選に寄付した金額のうち7割近くをクリントン氏が集めた。

  前回の大統領選で共和党のミット・ロムニー候補を支持し、今回の選挙戦序盤でも共和党のジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事らに最も多く寄付したバンカーらにとって、急激な方向転換だ。同データによれば、2008年のオバマ大統領1期目の選挙戦以降、ウォール街が民主党候補を支持したことはない。

  変化は今年1-3月に起きた。この時期にブッシュ氏と、もう1人のウォール街の本命マルコ・ルビオ上院議員はテッド・クルーズ上院議員と不動産王のドナルド・トランプ氏に予備選で相次いで敗北した。共和党寄りのウォール街の献金者らは勝者の支持に回るよりも、選挙戦に一切関わらない方針を選んだ。クルーズ氏は今月、選挙戦から撤退、トランプ氏の共和党指名獲得がほぼ確実となった。

  共和党の立候補者と立候補者を支持するスーパーPAC(特別政治行動委員会)などの団体へのバンカーからの献金は1-3月にわずか5万2514ドル(約570万円)に落ち込んだ。それ以前の4四半期では平均43万9000ドルだった。一方、民主党は1-3月に27万98ドルを調達した。

  同データの対象となった大手6行はゴールドマン・サックス・グループとモルガン・スタンレー、JPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、ウェルズ・ファーゴ。

原題:Wall Street Bets on a Democrat for the First Time Since ’08(抜粋)

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