債券下落、入札警戒でスティープ化圧力-超長期の好需給過ぎたとの声

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  • 新発20年債利回り0.27%、新発30年債利回り0.35%まで上昇
  • 好需給を反映したフラットニングは終わりつつある-パインブリッジ

債券相場は下落。来週に20年債入札、再来週に40年債入札を控えて超長期ゾーンを中心に売りが優勢となり、利回り曲線にはスティープ(傾斜)化圧力が掛かった。

  13日の現物債市場で、新発20年物の156回債利回りは日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)高い0.255%で開始し、0.27%まで上昇した。新発30年物の50回債利回りは2bp高い0.335%で始まった後、いったん0.33%を付けた後、水準を切り上げ、0.35%と4月28日以来の水準まで上昇。その後は0.345%で推移している。新発40年物の8回債利回りは0.36%と4月27日以来の高水準を付ける場面があった。

  長期金利の指標となる新発10年物国債の342回債利回りは横ばいのマイナス0.115%で開始。その後も同水準で推移している。

  パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は、債券相場について、「昨日の入札で30年が在庫になっている状況で、ショートが埋まってきた感じだ。超長期が重く、スティープニングの流れ」と話した。

  長期国債先物市場で中心限月6月物は、前日比1銭安の151円94銭で取引を開始。午後の取引開始後に6銭高の152円01銭まで上昇したが、取引終了にかけて値を下げ、結局2銭安の151円93銭で引けた。

  BNPパリバ証券の藤木智久チーフ債券ストラテジストは、「ゴールデンウイークにかけて超長期債主導の強い地合いが続いていたが、昨日の30年債入札結果を受けて、伸び悩む展開」と話した。「来週に20年債入札、再来週に40年債入札を控えている一方で、超長期ゾーンの日銀買い入れオペはきょうを含めて3回。好需給のタイミングは過ぎたもよう。今月は日銀金融政策決定会合がないので、利回り曲線は傾斜化しやすい」と話した。

日銀買い入れオペ

  日銀が実施した今月4回目の長期国債買い入れオペ(総額8500億円)の結果によると、残存期間5年超10年以下、10年超25年以下、25年超の応札倍率がいずれも前回から低下した。

  オペ結果について、パインブリッジの松川氏は、「残存5年超10年以下が強めで、一番弱かったのが25年超。目先は超長期債の入札が続き、需給の良さを反映した形のフラットニングは終わりつつある」と述べた。

  12日実施の30年債入札は最低落札価格が市場予想を下回り、応札倍率は昨年7月以来の低水準となった。午後2時からプライマリーディーラーを対象に行われた第2非価格競争入札では応札がゼロなり、低調な入札を裏付ける格好となった。今月は19日に20年債、26日には40年債の入札が予定されている。

  岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、来週は20年債入札で「若干弱含むことあるかもしれない」としながらも、「30年債入札ですらあの程度で収まっているということは、今の状況でいえば、20年債利回り0.2%台に入っているが、押し目買いで0.3%程度で止まるだろうという安心感はある」と話した。