きょうの国内市況(5月12日):株式、債券、為替市場

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●日本株上昇、明治HDなど決算評価銘柄高い-円軟調も、トヨタ底堅さ

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  東京株式相場は上昇。決算発表佳境の中、明治ホールディングスやシスメックス、富士重工業といった業績内容、株主還元姿勢が好感された銘柄が株価指数を押し上げた。業種別では繊維や鉄鋼など素材セクターのほか、午後の為替市場で円が弱含んだ影響もあり、機械や電機、精密機器など輸出セクターの一角も堅調。

  半面、ブリヂストンやカシオ計算機など決算失望銘柄は下げ、株価指数の上げ幅も限定的。今期4割超の営業減益を計画したトヨタ自動車は、朝方の下落からは下げ渋った。

  TOPIXの終値は前日比2.97ポイント(0.2%)高の1337.27と反発、日経平均株価は67円33銭(0.4%)高の1万6646円34銭と4日続伸。

  三菱UFJ国際投信・株式運用部の小西一陽チーフファンドマネジャーは、「決算シーズンで個別の選別が進んでいる」と指摘。全体として数カ月前に期待された計画が出てきていないのは事実だが、「期初計画に関する業績リスクはいったん織り込み、政策期待も底流にある」と話した。トヨタの下げ渋りについては、会社計画が「サプライズではあったが、今の為替水準を考えれば、1ドル=105円前提の会社計画はボトムと市場で受け取られた」とみる。

  東証1部33業種は繊維や鉄鋼、鉱業、精密、機械、その他金融、非鉄金属、食料品、電機など23業種が上昇。ゴム製品や医薬品、不動産、サービス、海運、金属製品、輸送用機器など10業種は下落。東証1部売買高は20億6771万株、売買代金は2兆1713億円。値上がり銘柄数は898、値下がりは925。

  売買代金上位では、ソニーやディー・エヌ・エー、ブイ・テクノロジー、東レ、バンダイナムコホールディングスも高く、自社株買いを受け野村証券が投資判断を上げた新生銀行も買われた。日産自動車と資本業務提携の可能性を検討する三菱自動車はストップ高。半面、小野薬品工業や日産自、味の素、第一三共、日揮、電通、ディスコ、千代田化工建設は安い。

●超長期債下落、30年入札結果受け-「積極的に売るのも怖い」との声も

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  債券市場で超長期債相場が下落した。この日実施の30年債入札で最低落札価格が市場予想を大幅に下回ったことを受けて、超長期ゾーンを中心に売りが優勢となった。半面、先物や長期債相場は持ち直した。

  現物債市場で、新発30年物の50回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)低い0.30%で始まり、0.295%まで低下した。午後は入札結果を受けて一時0.335%と4月28日以来の水準まで上昇。その後は0.32%を付けている。新発20年物の156回債利回りは横ばいの0.25%で始まり、0.28%まで上昇後、0.255%にやや戻している。新発40年物の8回債利回りは2.5bp高い0.34%を付ける場面があった。

  長期金利の指標となる新発10年物国債の342回債利回りは、横ばいのマイナス0.105%で開始し、いったんマイナス0.11%に低下。午後に入ってマイナス0.10%まで上昇した後、再びマイナス0.11%で推移している。

  JPモルガン・アセット・マネジメントの塚谷厳治債券運用部長は、債券相場について、「30年債入札結果を反映して多少売られた」と指摘。ただ、「積極的に売るのも怖い感じ。経済環境や日銀の政策を考えるとスティープニングする可能性は低いと思う。財政出動により大幅な国債発行姿勢にならない限り、大きく売られるリスクは小さい」と語った。

  長期国債先物市場で中心限月6月物は、前日比3銭高の151円90銭で取引を開始した。入札結果発表後に151円75銭まで下落したが、その後は持ち直し、結局8銭高の151円95銭と高値引けした。

  財務省が午後発表した表面利率0.8%の30年利付国債(50回債)の入札結果によると、足元の金利低下を反映し、平均落札利回りが0.319%、最高落札利回りが0.332%と、ともに過去最低を更新した。一方、最低落札価格は112円70銭と市場予想の112円90銭を下回った。小さければ好調なテール(平均と最低落札価格の差)は40銭と、2013年4月以来の大きさだった前回67銭からは縮小したが、高水準。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.01倍と昨年7月以来の低水準となった。

●円下落、日本株上昇や日銀の追加緩和期待で売り-対ドル一時109円台

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  東京外国為替市場では午後の取引で円が下落し、対ドルでは一時1ドル=109円台を付けた。日本株が上昇に転じたほか、日本銀行の追加緩和期待も強まり、円売りが優勢となった。

  午後3時55分現在のドル・円相場は108円95銭付近。日経平均株価が午後に下落幅を解消する展開となったのに伴い、円はじり安に推移し、伊藤隆敏米コロンビア大学教授の発言も円売りを誘い、一時109円00銭まで水準を切り下げた。朝方には日経平均が200円超に下げ幅を拡大したのに連れて、108円23銭と3営業日ぶりの円高値を付ける場面もあった。円は主要16通貨のうちオーストラリア・ドルを除く15通貨に対して、前日終値から下落している。

  クレディ・アグリコル銀行の斎藤裕司外国為替部長は、ドル・円が底堅い推移となっている背景について「株の戻しがまず大きかった」と指摘。また、伊藤教授が6月か7月の日銀追加緩和の可能性を示唆したと報じられたことも影響したとしている。

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