日銀総裁:大変大胆というかユニーク-ECBの貸出マイナス金利

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  • ECBの物価安定目標に向けた努力を「高く評価」-黒田総裁
  • 必要ならちゅちょなく3次元で緩和、具体的な手段はその時議論

日本銀行の黒田東彦総裁は、欧州中央銀行(ECB)が導入している金融機関への貸し出しに対するマイナス金利の付与について、「大変大胆というかユニーク」と述べた上で、日銀が追加緩和をする場合の適切な手段はそれぞれの時点の金融政策決定会合で議論されると述べた。

  参院財政金融委員会で西田実仁氏(公明)が、ECBのように日銀貸付金にマイナス金利を付与して、金融機関に短期プライムレートを引き下げる余地を与えてはどうか、と質問したのに答えた。黒田総裁は、ECBがそうした政策の下で「デフレから脱却し2%程度の物価安定目標に向けて大変な努力をしていることは高く評価している」と述べた。

  日銀が同様の政策を取るかどうかに関しては、「経済・物価のリスク要因を点検して、その上で物価安定目標実現のために必要だと判断した場合にちゅうちょなく量、質、金利の3次元で追加的な金融緩和措置を講じると一貫して申し上げている」と述べた上で、「何が最も適切な手段かということは、その時点で決定会合において議論されるもの」と語った。

  ECBは3月10日の理事会でマイナス金利を0.3%から0.4%に拡大。同時に、これによる銀行収益の圧迫懸念に配慮し、ベンチマーク対比で貸し出しを増やした銀行に、その程度に応じてECBからの貸し出しに最大マイナス0.4%まで金利を付与することを決めた。このための条件付き長期リファイナンスオペを6月から4回実施する。

  ブルームバーグは4月22日、日銀が日銀当座預金の一部に適用している0.1%のマイナス金利(政策金利)を拡大する際は、市場金利のさらなる引き下げを狙って貸出支援基金による貸出金利をマイナスにすることを検討する可能性があると報じている。