円下落、日本株上昇や日銀の追加緩和期待で売り-対ドル一時109円台

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  • ドル・円、3日ぶり円高値108円23銭から109円00銭まで円安に振れる
  • 株の戻りや伊藤教授発言が円売りに影響-Cアグリコル

12日の東京外国為替市場では午後の取引で円が下落し、対ドルでは一時1ドル=109円台を付けた。日本株が上昇に転じたほか、日本銀行の追加緩和期待も強まり、円売りが優勢となった。

  午後3時55分現在のドル・円相場は108円95銭付近。日経平均株価が午後に下落幅を解消する展開となったのに伴い、円はじり安に推移し、伊藤隆敏米コロンビア大学教授の発言も円売りを誘い、一時109円00銭まで水準を切り下げた。朝方には日経平均が200円超に下げ幅を拡大したのに連れて、108円23銭と3営業日ぶりの円高値を付ける場面もあった。円は主要16通貨のうちオーストラリア・ドルを除く15通貨に対して、前日終値から下落している。

  クレディ・アグリコル銀行の斎藤裕司外国為替部長は、ドル・円が底堅い推移となっている背景について「株の戻しがまず大きかった」と指摘。また、伊藤教授が6月か7月の日銀追加緩和の可能性を示唆したと報じられたことも影響したとしている。

  ロイター通信によると、伊藤教授はインタビューで、一部で金融政策の限界説が取り沙汰されているが、「手段は残っている」と指摘。為替介入については、足元の為替動向が「過度の変動」に当たるのかどうか米国から理解を得られるかどうかにかかっているとの見方を示した。