ノルウェー政府、オイルマネーの支出を拡大-リセッション回避へ

  • 財政刺激効果、0.7ポイントから1.1ポイントに上昇する見込み
  • オイルファンドからの引き出し額、今年は約840億クローネに増加へ

ノルウェー政府は今年、オイルマネーの支出を過去最大に引き上げる。リセッション(景気後退)回避に向け政府系ファンド(SWF)からの資金引き出しを増やす方針だ。

  オスロで11日発表された予算によると、ノルウェー政府のオイルマネーの支出は2056億クローネ(約2兆7300億円)と、昨年10月時点の見通しの1952億クローネから増加する見込み。支出による財政刺激効果は1.1ポイントと2009年以降で最大で、当初予算の0.7ポイントから上昇すると予想されている。

  ジェンセン財務相は資料で「現状におけるノルウェー政府の主な優先事項の一つは、経済成長と、国際競争にさらされているセクターの雇用を下支えすることだ」と説明。「この点において、減税による税制改革と、教育とインフラへの投資拡大が最も重要だ」と述べた。

  支出拡大は、ノルウェー政府が運用資産7兆クローネのSWFから842億クローネの引き出しを計画していることを意味する。引き出し額は、昨年末に原油価格が下落する前の10月時点の見通しの49億クローネ、今年2月時点の800億クローネから増加することになる。また、支出拡大により同国政府の石油・ガス生産からのキャッシュフローは今年、ほぼ40%減少し1320億クローネとなる見込み。

原題:Norway Increases Oil Wealth Spending to Ward Off Recession (3)(抜粋)