米国債:30年債が下落、入札では2月以来の低い需要

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12日の米国債は下落。午後に入って実施された30年債の入札(150億ドル)では、需要が2月以来の低水準だった。

  30年債利回りは上昇。今週実施された国債入札3本のうち、この日の30年債の応札倍率が最も低かった。前日の10年債入札では機関投資家などを含む間接応札者による落札比率が73.5%と、2003年までさかのぼることができるデータで最高を記録した。

  TDセキュリティーズのストラテジスト、ジェナディ・ゴールドバーグ氏(ニューヨーク在勤)は、米国債利回りは「レンジの下限に迫っているので、ある程度慎重になってきている」と述べ、「この次の利回りの展開は下げではなく、上昇だろう」と続けた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、30年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.60 %。同年債(表面利率2.5%、償還2046年5月)は97 31/32。10年債利回りは1bp上げて1.75%。

  米財務省が実施した30年債入札の結果によると、最高落札利回りは2.615%となった。投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.19倍と、前回の2.40倍から低下した。間接応札者による落札比率は59.7%と、前回の65.1%から低下した。

  バンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチの指数によれば、30年債の年初来のリターンは11日時点で10%を上回り、10年債の5.4%、米国債全体の3.8%を上回った。ブルームバーグ・ドル・スポット指数は年初来で4%超の下げとなっている。

  先週発表された米雇用統計では雇用の増加幅が市場予想を下回った。先物トレーダーの間では次回利上げは2017年までないとみられている。

  ボストン連銀のローゼングレン総裁は12日、「市場は米国経済の根本的な強さに対してあまりにも悲観的だ。緩和的な金融政策から脱却する可能性は、現在のデータに基づけば金融市場で織り込まれている以上に高い」と述べた。

原題:U.S. 30-Year Bonds Fall After Demand Weakens at $15 Billion Sale(抜粋)