レンディングクラブに説明不足の声、ゴールドマンなど融資購入停止へ

インターネット経由の融資仲介サービスを手がけるレンディングクラブが今週発表した経営陣交代をめぐる疑問が渦巻き、すでに株価を圧迫していた懸念は悪化の様相を見せつつある。その懸念とは、投資家が融資債権の購入を続けるのかということだ。

  レンディングクラブから融資債権を購入する事業に携わっていた投資家は10日のインタビューで、同社が経営陣交代の理由を十分に説明していないと口をそろえ、一部は購入の縮小や延期を検討していると語った。事情に詳しい関係者によると、融資債権を束ねて新たな証券を組成する計画だったジェフリーズ・グループとゴールドマン・サックス・グループは、少なくとも一時的に購入を控える方針だ。

  レンディングクラブは9日、内部調査の結果、創業者で最高経営責任者(CEO)のルノー・ラプランシュ氏が辞任することになったと発表し、市場を騒然とさせた。内部調査の対象となっていたのは、300万ドル(約3億3000万円)の融資債権について社員が販売前に申請の日付を変更していたこと、同社が投資を検討していたファンドにCEOが個人的な利害関係があったことを開示していなかった点の2件。この発表以降、同社株価は44%下落し、2014年に実施した新規株式公開(IPO)での公募価格に比べて3分の1弱に落ち込んだ。

  事情に詳しい関係者によると、スコット・サンボーンCEO代理と新会長に指名されたハンス・モリス氏の下、社員は投資家を安心させようとひっきりなしに電話している。

  だがレンディングクラブから長期にわたり融資債権を購入してきた匿名の投資家は、何があったのか具体的な情報がないとして、いら立ちを隠さない。一部のアナリストからも、ラプランシュ氏の辞任が必要だった理由やさらなる悪材料があるのかについて理解しづらいとの声が上がっている。

  同社広報のスティーブ・スウェイジー氏はコメントを拒否した。
  

原題:LendingClub Tries to Reassure Investors as Bond Deals Stall (1)(抜粋)