米景気低迷のシグナル、株式市場に求めるのは誤り-連銀エコノミスト

今年初めに株式・債券市場で見られた混乱は、米金融当局が利上げペースの減速に関する計算を行う上で材料の一つとなった。だが現在、ダラス連銀のエコノミストは経済情勢に関するシグナルを得る上で株式市場に頼るのは誤りだと指摘する。

  ダラス連銀の調査部門のエコノミスト、ジュリエタ・ユン氏は新たに発表したリポートで、S&P500種株価指数のような主要株価指数は経済を映し出す鏡としては大きな欠陥があり、国内総生産(GDP)を予測する役目は恐らく果たさないとの見方を示した。S&P500種の構成銘柄全体の半分が製造業で、GDPで反映される分をはるかに上回るというのが理由の一つだ。

  ウォール街では年初の6週間、雇用や個人消費の見通しに関するヒントを市場に探し求めようとする動きばかりが目立った。S&P500種指数は年初の6週間で11%下げ、過去最悪の滑り出しとなった。だがユン氏は、市場でヒントを探しても成果は何も得られない可能性が高いと指摘。ニュースが相場を動かすのと同程度の確率でノイズが相場に影響するためだと説明した。

  ユン氏は電話取材で、「経済の状態と株式市場で起き得る下落との間には明確な乖離(かいり)がある」と述べた。

  同氏はGDPでは過去10年間、全体の4分の3余りをサービス業が占めるようになった一方、S&P500種は構成銘柄全体の半分余りが製造業だと説明。同氏の分析では、S&P500種の構成企業の売上高および利益のうち、さまざまな種類の経済活動に由来する分がどの程度あるかを再計算する手法などがとられている。

原題:Fed Economist Says Stop Relying on Stocks for Recession Signals(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE