アイルランドへようこそ、「Brexit」投票前に英銀を誘致-関係者

  • RBSやスタンダードチャータードなどにアプローチと関係者
  • トレーディングとサポートの要員を英国から移すことを提案

英国が国民投票で欧州連合(EU)離脱(「Brexit」)を選んだ場合に金融業界の雇用を取り込もうと、アイルランド政府がスタンダードチャータードやロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)といった英銀に働きかけている。事情に詳しい関係者が明らかにした。

  関係者が匿名を条件に述べたところによると、海外企業の誘致に関わるアイルランド政府産業開発庁(IDA)は既に、英国やその他の国の銀行に対し数百人のトレーダーと後方支援要員をアイルランドに配置転換させることを働きかけた。アイルランド西部のシャノンなどの町は低コストで十分なオフィススペースがあり管理部門の従業員の移動先として理想的だと売り込んでいるという。

  英国ではEU残留・離脱を問う国民投票が6月23日に行われる。離脱の場合、EUとの新たな合意がなければ一部金融商品がロンドンからは扱えなくなるため、海外の銀行がEU加盟国に雇用を移すとロンドンの金融業界人は懸念を表明している。

  IDAのマーティン・シャナハン長官は3月にアイリッシュ・インディペンデント紙に、「何社かの金融サービス企業と面談しBrexitについて協議した」と述べていた。IDAは9日の電子メールで「ダブリン以外の都市への投資を促すのはIDAの戦略の重要部分だ」とコメントしたが、それ以上の言及はなかった。スタンダードチャータードとRBSはコメントを控えた。
  

原題:Irish Said Chasing Standard Chartered, RBS as Brexit Vote Nears(抜粋)

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