EU:ハチソン英通信子会社のO2買収を阻止-競争妨げるとの懸念

香港の富豪・李嘉誠氏率いる複合企業、長江和記実業(CKハチソン・ホールディングス)による英国最大の携帯電話サービス企業を誕生させる試みが頓挫した。欧州連合(EU)が阻止する決定を下したためで、新たなネットワーク構築に資金を必要とする通信業界の統廃合の動きは後退する。

  ハチソンはスペインの通信会社テレフォニカの英国部門O2を最大102億5000万ポンド(約1兆6080億円)で買収し、ハチソン傘下の携帯電話サービス会社スリーと合併させることを計画していた。EUの行政執行機関である欧州委員会は11日、合併が成立すれば価格上昇を招き、消費者の選択肢を狭める恐れがあると指摘。ハチソンは投資拡大と料金凍結を表明していたが、競争法に抵触するとの当局の懸念を和らげるには至らなかった。

  テレコミュニケーション・ロー&ストラテジーの弁護士、デービッド・キャンター氏(ブリュッセル在勤)は「(携帯電話サービスの大手企業が)英国で4社から3社に減ることが阻止されるなら、EU内のどこでも恐らく阻止されるだろう」とし、「欧州委とハチソンが妥協するとの大きな期待感があった」と語った。

原題:Hutchison-O2 Deal Halted by EU in New Telecom Mergers Curb (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE