中国人民元:2カ月ぶり安値から反発-人民銀が元安定図るとの観測

中国人民元は11日、対ドルで上昇し、前日付けた2カ月ぶり安値から反発した。中国人民銀行(中央銀行)が元安懸念の緩和に取り組んでいるとの観測が高まった。

  人民銀が元の中心レートを引き上げたことを受け、東亜銀行の為替アナリスト、ケニックス・ライ(頼春梅)氏は中銀が週明けに下落した元の安定化を目指していると指摘した。当局の対応については、このところのドル相場反発が難しくしている。最近までドルは主要通貨に対して軟化基調にあったため、元が連れ安となって中国の輸出企業に追い風となっていたためだ。

  中国外国為替取引システム(CFETS)によれば、上海市場の人民元は現地時間午後5時22分(日本時間同6時22分)現在、前日比0.14%高の1ドル=6.5097元。10日には6.5240元まで下げ、3月10日以来の安値となっていた。香港市場で取引されているオフショア人民元は6.5374元で、ほぼ変わらず。

  オンショアとオフショア人民元のスプレッドは2月以来の大きさとなる0.43%に拡大し、人民銀がスプレッド縮小に向けて市場介入するとの懸念が強まった。オーストラリア・コモンウェルス銀行は中国当局が恐らくオンショア市場に介入したとみている。一方、みずほ銀行のアジア通貨ストラテジスト、ケン・チョン氏は「市場のムードは総じて安定している」ため、市場介入があった公算は小さいとの見方を示した。

原題:Yuan Rises From Two-Month Low on Bets PBOC Backing Exchange Rate(抜粋)

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