中台、譲れぬ一線の探り合いか-民進党の蔡氏、20日に台湾総統就任

台湾と中国が、ここ数年間なかった対立に直面している。独立志向の強い民主進歩党を率いる蔡英文主席は20日の台湾総統就任式まで1週間余りとなった今でも、安定的な中台関係を維持するには譲れないとする中国側の主張の受け入れを拒否している。

  民進党は今年1月の総統選で、中国側との関係を強化してきた国民党に地滑り的勝利を収め、政権交代を8年ぶりに実現させた。台湾初の女性総統となる蔡氏はいわゆる中台間の「1992年コンセンサス」に基づく「一つの中国」を就任式で明言する兆しを見せず、中国共産党の圧力に屈しない姿勢を示している。
 
  台北に本社を置く凱基投顧の杜金龍会長は、「蔡氏が就任演説で明白に92年コンセンサスに言及する可能性は低い。台湾と中国は互いに譲れない一線を少しずつ探り合うことになるだろう」と指摘した。

  米国は79年の台湾関係法で台湾を防衛する責務を負っており、中台の対立が悪化すれば、米中関係が緊張する可能性もある。中国大陸の内戦で勝利した中国共産党は、台湾を1つの省だと見なしている。

  中国国務院台湾事務弁公室の馬暁光報道官は北京での11日の定例記者会見で、「こう着状態や危機が広がるようなことがあれば、その責任は現状を変える側にある。台湾に関するわれわれの立場は、台湾でいかなる政治的変化があっても変わらない」と述べた。

原題:China Warns of Taiwan Crisis as Tsai Takes Presidency in Taipei(抜粋)

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