きょうの国内市況(5月11日):株式、債券、為替市場

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●TOPIXが3日ぶり小反落、武田薬など決算失望重し-機械株は堅調

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  東京株式相場は、TOPIXが3日ぶりに小反落。決算失望の武田薬品工業やオリックスが売られた影響で医薬品やその他金融株が業種別下落率上位に並び、石油や陸運株も安い。決算発表を控えたトヨタ自動車も午後に軟化。

  半面、ダイキン工業や住友重機械工業など業績内容が好感された機械株は高く、ソフトバンクグループの堅調に引っ張られ情報・通信株も上昇。原油価格の上昇を材料に商社、鉱業など資源株も堅調で、相場全般を下支えした。

  TOPIXの終値は前日比0.60ポイント(0.04%)安の1334.30。日経平均株価は13円82銭(0.1%)高の1万6579円1銭と小幅に3日続伸。

  みずほ投信投資顧問の清水毅チーフストラテジストは、「事前に悪いと言われていた決算をいったん織り込み、多少の円安も加わってやれやれで戻ってきた。ただ、国内景気は弱く、企業収益も減益予想の中で本質的には方向感を変えるほど強い材料が出ているわけでもない」と言う。政策待ちの状況から、「サミット前まで方向感は出にくい」との見方を示した。

  東証1部33業種はその他金融や石油・石炭製品、陸運、医薬品、証券・商品先物取引、鉄鋼、小売、保険、ゴム製品など19業種が下落。機械や通信、倉庫・運輸、電機、繊維、卸売、鉱業、海運など14業種は上昇。東証1部の売買高は21億2864万株、売買代金は2兆1875億円。値上がり銘柄数は899、値下がりは925。

  売買代金上位では、今期微増益計画が嫌気された武田薬、今期配当計画がネガティブと受け止められたオリックスは下げ、今期営業利益計画が市場予想を大きく下回ったテルモも売られた。出光興産、NTTデータも安い。半面、前期営業利益が前の期比8.8%増だったソフバンクGは上げ、前期実績の堅調、17年3月期の営業利益計画が市場予想ほど悪化しない住友重機、17年3月期の営業利益予想が市場予想を上回ったSCREENホールディングスは高い。クボタやスズキ、塩野義製薬、清水建設も買われた。

●債券上昇、日銀買いオペが支え-30年入札に向けた売り続き懸念緩和も

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  債券相場は上昇。日本銀行による長期国債買い入れオペ実施が支えとなったことに加えて、12日の30年債入札に向けた売りが続いたことで過度な懸念が緩和し、反動の買いが優勢になった。

  長期国債先物市場で中心限月6月物は、前日比13銭高の151円93銭で取引を開始し、いったん152円00銭まで上昇した。その後は上げ幅を縮め、1銭高まで伸び悩んだが、結局は7銭高の151円87銭で引けた。

  パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は、基本的に30年債入札に向けて超長期債を売る動きが続いていたと指摘し、「思ったほどには下げていない。30年債はショートがたまっているので売るのも怖い」と話した。30年債入札については、「連休明けに売られてきたので、買いのタイミング。入札自体は強くなると思う」との見方を示した。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の342回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)低いマイナス0.105%で開始し、マイナス0.10%を付けた後、マイナス0.105%に戻している。新発20年物の156回債利回りは横ばいの0.26%で開始し、一時0.275%まで上昇したが、買いが入って0.25%に下げた。新発30年物の50回債利回りは0.5bp高い0.315%で開始し、いったん0.32%と4月28日以来の高水準を付けたが、その後は0.30%に低下した。

  日銀が実施した今月3回目となる長期国債買い入れオペの結果によると、残存期間1年超3年以下の応札倍率が前回から低下した。一方、3年超5年以下、5年超10年以下は上昇した。

●ドル・円が2週間ぶり高値から反落、株伸び悩みで109円台割り込む

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  東京外国為替市場では、ドル・円相場が約2週間ぶり高値から反落。米株高や原油高を背景にドル買い・円売りが進んだ海外市場の流れが一服し、日本株が伸び悩んだのに伴い1ドル=109円台を割り込んだ。

  午後3時40分現在のドル・円相場は108円70銭前後。早朝に109円38銭と4月28日以来のドル高・円安水準を付けた後、徐々にドル売り・円買いが優勢となり、午後には一時108円57銭まで値を切り下げた。

  みずほ証券投資情報部の鈴木健吾チーフFXストラテジストは、日銀会合前の高値とその後の安値の半値を抜けてくる動きになっている中で、ドル・円の短期トレンドは110円方向だが、「さすがに多少の戻り売りもあってちょっと足踏みしている状況」と説明。その上で、110円は心理的な節目であり、ドル・円が上値を抑えられて再び105円を試す方向に戻るのか、それとも中長期的な上昇トレンドに変わるのか、「そこの境目になってくる」と語った。

  ユーロ・円相場は前日の海外市場で一時1ユーロ=124円40銭と4月28日以来の水準まで円安が進んだが、この日の東京市場では123円66銭まで円が反発。一方。ユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.13ドル台後半でドルが弱含みとなった。