ルセフ大統領、11日が職務最後の日か-弾劾裁判は免れない公算

  • ブラジル上院は11日に弾劾裁判開始の是非を問う採決を実施予定
  • テメル副大統領が投資家の期待に応えられるかも問題との指摘

ブラジルのルセフ大統領が職務を遂行するのは11日が最後となる可能性がある。同国上院は大統領の弾劾裁判開始の是非を問う投票をこの日行う予定で、弾劾裁判を免れる可能性は低いと思われる。

  カリェイロス上院議長は上院本会議での審議時間は10時間で、現地時間11日午後7時(日本時間12日午前7時)ごろに採決を予定していると述べた。複数のブラジル主要紙の調査によると、上院(定数81議席)では大統領に反対する勢力が50ないし51の票を確保しており、弾劾法廷設置に必要な単純過半数を上回っている。

  この5カ月余りの政治的混乱により、過去1世紀余りで最悪の同国のリセッション(景気後退)は一段と深刻化。議会はルセフ大統領の経済政策に関する審議をほとんど棚上げしてきた。ルセフ氏が大統領職を続けられなくなれば、ブラジルの投資環境は少なくとも一時的にはやや予想が立てやすくなるかもしれない。

  問題は大統領職を代行することになるテメル副大統領が、過去最大近くに膨らんだ財政赤字の削減という投資家の期待にどこまで応えられるかだと、ウッドロー・ウィルソン国際学術センターのブラジル研究所のパウロ・ソテロ所長は指摘する。同所長は電話取材に対し、「国民はうんざりしており、景気回復を望んでいる」と述べた。

  ブラジルの法律によると、上院での弾劾裁判開始の是非を問う採決で賛成票が過半数を占めた場合、テメル副大統領が大統領職を180日間代行する。弾劾裁判でルセフ氏が失職すれば、テメル氏がその後を引き継ぐ。

原題:Brazil Impeachment Vote Could Spell Rousseff’s Last Day on Job(抜粋)