米上場の香港株ETFから世界の投資家逃げ出す-「心配事ばかり」

  • iシェアーズMSCI香港ETFは11カ月連続で純資金流出の方向
  • ゴールドマン・サックスは香港の住宅価格が20%下落すると予想

香港株がこれから値上がりするにせよ値下がりするにせよ、香港株に連動する上場投資信託(ETF)としては米最大の「iシェアーズMSCI香港ETF」の投資家は逃げ出したいと考えているようだ。

  このETFからは今月に入り1億4200万ドル(約155億円)がネットで流出し、このままいけば、11カ月連続と過去最も長く純資金流出が続くことになる。ETFと連動するMSCI香港指数は5月に入り2.6%安。月間ベースで4年ぶりの大幅高となった3月でさえ、ETFの投資家は売り越した。

  中国経済の成長鈍化が貿易から小売売上高に至るまで香港にあらゆる影響を及ぼしている。香港の政治も機能不全に陥って法案審議が進まず、中国本土の政府に対する反発が強まっている。ゴールドマン・サックス・グループは香港の住宅価格が20%下落すると予想した。

  英スタンダード・ライフ・インベストメンツ(運用資産約3650億ドル)の世界戦略責任者、アンドルー・ミリガン氏(エディンバラ在勤)は「昨年あたりからほとんど良いニュースはなく、心配事ばかりだ」と述べ、香港以外に投資する必要があると考えるのももっともだと指摘した。

  MSCI香港指数は、香港取引所やサンフンカイ・プロパティーズ(新鴻基地産発展)、CLPホールディングス(中電控股)といった大手香港企業で構成される。先週は指数が3.4%下げ、iシェアーズMSCI香港ETFから1億2500万ドルがネットで流出した。

原題:Hong Kong ETF Shows Global Traders Just Don’t Like City’s Stocks(抜粋)

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