自然災害による銅供給減の割合、例年を下回る-強気派の希望くじく

  • 今年供給に支障が出た割合、少なくとも10年ぶり低水準
  • 銅価格は3カ月連続で上昇後、5月に入って7.3%下落

例年、地震や地滑り、ストライキが銅価格の変動要因となるが、今年はいつもと全く異なる状況だ。

  マッコーリー・グループによれば、今年に入って天候不順や労働争議、機器の不具合、低価格が原因で失われた銅生産は12万4000トンと、生産全体の1.8%にとどまる。年末まで静かな状態が続けば、この割合は少なくとも2004年以来の低水準となる見通しだという。

  これは世界最大の銅消費国である中国の需要が鈍化する中、供給減少で価格上昇を見込んでいた銅の強気派にとって悪い知らせだ。バークレイズは、供給面の問題が少なければ銅価格は再び下落する可能性が高く、供給過剰になると予想している。

  バークレイズのアナリスト、デーン・デービス氏(ニューヨーク在勤)は電話インタビューで「供給に支障が出るケースが非常に少ないと、より速いペースで銅価格が下落するモメンタム(勢い)がつきやすくなる。市場は依然として比較的静かで、供給は潤沢だ」と指摘する。

  ドル相場の上昇や米経済指標が軟調であることから銅需要への懸念が高まり、銅先物相場(3カ月物)は5月に入って7.3%下落している。銅相場は年初に上昇し、3月には4カ月ぶりの高値を付けた。

原題:A Year of Few Natural Disasters Shatters Hopes for Copper Bulls(抜粋)

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