ニューヨーク連銀にあるバングラデシュ中央銀行の口座から8100万ドル(約88億円)が盗み出された事件の調査で、同中銀のネットワーク内にパキスタンと北朝鮮を含む3つのハッカー集団の痕跡が見つかったが、実際に資金を盗み出したのはそのうちの3番目の集団であることが判明した。同中銀の内部調査の進展状況について説明を受けた2人の関係者が明らかにした。

  関係者によれば、バングラデシュ中銀が裁判証拠収集のために起用した企業ファイアアイは、3つのハッカー集団が残した痕跡を特定。ただ、実行犯である3番目の集団が犯罪ネットワークなのか外国のエージェントなのかを判断する十分なデータは発見できなかった。

  サイバー盗難としては史上最大級のこの事件の実行犯をめぐり謎は深まっている。ハッキングの実行犯は国際銀行間通信協会(SWIFT)の銀行間メッセージシステムを使いフィリピンにある複数の偽口座に資金を移したものの、総額9億5100万ドルの送金が完了する前に事件が発覚した。

  調査の説明を受けた関係者によると、米連邦捜査局(FBI)はバングラデシュ中銀のコンピューターにアクセスできる内部の人物が事件の中心的な役割を担ったと疑っている。バングラデシュの警察は同中銀内に過失があったことを突き止めたが、犯罪の意図があったかどうかについては判断していない。

  パキスタンの内務省と情報技術(IT)を担当する省の報道官はコメント要請に応じなかった。国連の北朝鮮代表部に電話と電子メールでコメントを求めたが返答はない。

原題:Bangladesh Bank Heist Probe Said to Find Three Hacker Groups (1)(抜粋)

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