ドル・円が2週間ぶり高値から反落、株伸び悩みで109円台割り込む

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  • 早朝に一時109円38銭と4月28日来高値、午後には108円57銭まで下落
  • 短期トレンドは110円方向、多少の戻り売りで足踏み状況-みずほ証

11日の東京外国為替市場では、ドル・円が約2週間ぶり高値から反落。米株高や原油高を背景にドル買い・円売りが進んだ海外市場の流れが一服し、日本株が伸び悩んだのに伴い1ドル=109円台を割り込んだ。

  午後3時40分現在のドル・円相場は108円70銭前後。早朝に109円38銭と4月28日以来のドル高・円安水準を付けた後、徐々にドル売り・円買いが優勢となり、午後には一時108円57銭まで値を切り下げた。

  みずほ証券投資情報部の鈴木健吾チーフFXストラテジストは、日銀会合前の高値とその後の安値の半値を抜けてくる動きになっている中で、ドル・円の短期トレンドは110円方向だが、「さすがに多少の戻り売りもあってちょっと足踏みしている状況」と説明。その上で、110円は心理的な節目であり、ドル・円が上値を抑えられて再び105円を試す方向に戻るのか、それとも中長期的な上昇トレンドに変わるのか、「そこの境目になってくる」と語った。

  10日の米株式市場ではS&P500種株価指数が2カ月ぶりの大幅高。商品相場の回復を受けて過去2週間にわたり市場を覆っていた弱気が遠のき、日本から欧州市場にかけての株高に追随した。一方、11日の東京株式相場は続伸して始まったが、日経平均株価は250円近く上昇した後、急速に伸び悩み、一時はマイナスに転じる場面も見られた。TOPIXは3日ぶりに反落して引けた。  

  浜田宏一内閣官房参与はブルームバーグの英語によるインタビューで、日本には為替介入の権利があるとし、1ドル=100円に円が急伸した場合には対応すべきだとの考えを示した。

  上田ハーローマーケット企画部の小野直人氏は、ドル・円相場は4月25日高値からの61.8%戻しなどにあたる109円50銭の攻防に持ち込めるかどうかが注目で、同水準を突破すればもう一段の買い戻しが誘発され、110円回復を試す動きが強まると予想。もっとも、110円台を積極的に買い進む材料に乏しい中、「そろそろ自律反騰的な流れが一巡してもおかしくはない」と指摘していた。
  
  ユーロ・円相場は前日の海外市場で一時1ユーロ=124円40銭と4月28日以来の水準まで円安が進んだが、この日の東京市場では123円66銭まで円が反発。一方。ユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.13ドル台後半でドルが弱含みとなった。

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