欧州債:スペイン30年債が上昇-超長期債を発行するトレンド強まる

11日の欧州債市場では、スペイン30年債が上昇した。同国も50年債を発行するなど、ユーロ圏全体で超長期債を起債する傾向が強まりつつある。

  スペインが銀行団を通じて発行する50年債の価格は、この日決まった。利回りが記録的に低い状況を背景に、フランスやベルギーも50年債を先月起債した。イタリア債務管理局は10日の声明で、50年債の潜在的需要を「精査している」と明らかにした。

  欧州中央銀行(ECB)の量的緩和(QE)が短期債の利回りを押し下げているため、投資家の長期債への関心は強まっている。2014年9月以来となるスペイン50年債の発行では、30億ユーロの計画に対して105億ユーロ強の応募があったという。

  キャンター・フィッツジェラルドの債券ストラテジスト、オーウェン・カラン氏(ダブリン在勤)は「各国の当局は数十年に一度あるかないかの機会を利用して、超長期債を過去の平均を大幅に下回る利回りで発行している」とし、「ベルギーが数週間前に行ったほか、フランスも起債。利回りを求める需要があるので、市場が実際に成立する」と語った。

  ロンドン時間午後5時現在、スペイン30年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.87%。10日は8bp上昇していた。ユーロ圏が債務危機に見舞われていた12年には7.67%まで上げていた。2年物利回りはほぼ変わらずのマイナス0.04%。

原題:Europe’s Ultra-Long Debt Trend Builds With 50-Year Spanish Bond(抜粋)