米国株:S&P500種、2カ月ぶり大幅高-商品相場の回復を好感

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10日の米株式市場ではS&P500種株価指数が2カ月ぶりの大幅高となった。商品相場の回復を受けて過去2週間にわたり市場を覆っていた弱気が遠のき、日本から欧州市場にかけての株高に追随した。

  エネルギー銘柄や工業株、銀行株、アマゾン・ドット・コムが上昇に最も寄与した。アナリストが目標株価を1000ドルに設定したアマゾンは3.4%上昇して最高値を更新した。ブルームバーグ商品指数は6週間ぶりの大幅低下から反発。素材株の地合いを強めた。

  S&P500種株価指数は前日比1.3%上昇して2084.39で終了。3月11日以来の大幅高となった。上下どちらの方向にかかわらず1%未満の小幅な動きは18営業日連続で終わった。 ダウ工業株30種平均は222.44ドル(1.3%)高の17928.35ドルと、8週間ぶり大幅高で終えた。ナスダック総合指数は1.3%上昇。

  マニング・アンド・ネイピアのシニアアナリスト、グレッグ・ウッダード氏は「商品市場を左右している同じ要因の一部が世界経済と株式市場を全般に動かしている。中国の成長や新興市場、世界経済に対する見方が良くなれば、株式や商品に対する雰囲気も明るくなる」と述べた。

  S&P500種は4月の高値から5日までに2.5%下落した後、6日から反発し始めた。雇用統計が予想より悪い内容となり、利上げペースが遅くなるとの見通しが背景。金利先物市場が示唆する6月利上げの確率はわずか6%。4月には20%あった。利上げを50%以上織り込んでいるのは2017年2月以降。

  S&P500種構成銘柄の第1四半期業績に対するアナリスト見通しは7.4%減と、4月初めの9.5%減から上方修正されている。決算を発表した構成銘柄のうち約75%で利益が予想を上回り、55%で売上高が予想を上回った。

  決算のほか、経済状況と金利見通しをめぐる指標にも引き続き注目が集まっている。この日発表された3月の米求人件数は前月から増加し、2000年のデータ開始以降で2番目の高水準となった。

  この日の取引は前日から一変し、商品相場の値動きに敏感なセクターが上昇をけん引した。原油相場が大幅高となり、エネルギーや素材株が上昇。

  金融株も反発し、1.4%高。ITGインベストメントリサーチ買収で合意したリューカディア・ナショナルは5.9%上昇。

原題:U.S. Stocks Cap Biggest Rally in 2 Months as Commodities Rebound(抜粋)