米国債:小幅安、3年債入札は需要が1月以来の高水準

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10日の米国債は小幅安。米財務省が実施した3年債入札は最高落札利回りが予想を下回り、金融政策当局は緩やかなペースで利上げするとの投資家の見方を裏付けた。

  3年債の需要は1月以来の高い水準だった。ジェフリーズ・グループの国債エコノミスト、トーマス・サイモンズ氏によれば、2年債に比べて3年債が割高になっているのは、金融当局がこの先、数年間は積極的な引き締めは行わないと投資家が予測していることを反映している。2年債と3年債の利回り格差は今年に入り縮小している。2月には2013年以来の最小となった。

  ブルームバーグがまとめたデータによれば、金利先物市場では連邦公開市場委員会(FOMC)が来月の会合で利上げを決定する確率は4%として織り込まれている。2015年末は約75%だった。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、3年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.86%。同年債(表面利率0.875%、2019年4月償還)価格は100 1/32。

  レイモンド・ジェームズ・アンド・アソシエーツの債券責任者、ケビン・ギディス氏は「市場に不安感はまったくない」と話した。

  ゴールドマン・サックス・グループのアナリストは10日付のリポートで米国債は割高になりつつあると指摘。利回りが一段と低下した場合、投資家は損失を被る可能性があるとの見方を示したが、年末時点の10年債利回り予想を2.4%と、従来予想の2.75%から引き下げた。ゴールドマンのアナリストによれば、1.75%を下回る10年債利回りは「マクロ見通しが著しく悪化しない限りは続く可能性が低い」。

  この日の10年債利回りは1bp上昇して1.76%だった。

  3年債入札(発行額240億ドル)の結果によると、最高落札利回りは0.875%となった。入札直前の市場予想は0.892%だった。海外中央銀行や投資信託を含む間接入札者の落札全体に占める割合は61.5%と、1月以来の高水準だった。

  財務省は11日に10年債(230億ドル)、12日に30年債(150億ドル)の入札を実施する。バンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチのデータによれば、米国債の年初来リターンは3.7%となっている。

原題:Treasury Three-Year Note Sale Draws Highest Demand Since January(抜粋)