欧州債:ギリシャ国債が上昇、利回り年初来最低に-支援協議を楽観

10日の欧州債市場ではギリシャ国債が上昇。ユーロ圏の財務相らが同国向け支援を実施する上で大きく前進したとの楽観が高まったことが背景にある。これを受けてギリシャ株も買われた。

  10年物利回りは年初来最低を記録し、同国株の指標であるアテネ総合指数も大きく上げた。ユーロ圏の財務相らは9日、ギリシャの債務負担軽減に向けて、これまでで最も具体的な計画の概要を提示。国際通貨基金(IMF)を支援パッケージに関与させる狙いがあり、交渉決着に向けて5月24日に再び財務相会合を開く。ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のデイセルブルム議長(オランダ財務相)は、ギリシャと債権者らが数週間以内に合意するのは可能だと語った。

  DZバンク(フランクフルト)の主席市場ストラテジスト、ダニエル・レンツ氏は「前日の会合以降、ギリシャの状況は素晴らしい」とし、「詳細や決定はなかったものの、会合では少なくとも大半の国にギリシャと妥協する意向がある可能性が幾分示唆された」と語った。

  ロンドン時間午後4時3分現在、ギリシャ10年債利回りは前日比72ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の7.71%。一時は7.69%と、昨年12月3日以来の低水準を付けた。同国債(表面利率3%、2026年2月償還)価格は3.90上げ72.565。

  ブルームバーグ世界債券指数によると、ギリシャ国債の年初来リターンは9日まででプラス3.8%。ユーロ圏全体の平均はプラス2.9%となっている。

  アテネ総合指数は3.2%急伸。2月の安値から40%余り値を戻し、年初来高値に達した。

原題:Greek Bonds Rise With Yields at 2016 Low on Debt-Talks Optimism(抜粋)