三菱商:三菱自の不正は極めて遺憾-投融資残高は約3350億円

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三菱商事の垣内威彦社長は10日の決算会見で、三菱自動車の燃費不正問題について「株主でもあり極めて遺憾」との認識を示した。三菱商は同日発表した2016年3月期の決算報告書で、三菱自のリスクにさらされている資産規模(リスクエクスポージャー)が3月末で約3350億円であることも明らかにした。

  三菱商は三菱自の株式を約10%保有している。今後の三菱自への支援の可能性について垣内社長は「全容が見えておらず、具体的なことは何も言えない」と述べるにとどめた。三菱自との海外事業について足元では不正問題の影響は出ていないといい、今期(17年3月期)業績にも「何も織り込んでいない」と語った。

  三菱商の決算短信によると、約3350億円のリスクエクスポージャーの内訳は、三菱自の本体に約1250億円のほか、関連事業への出資や融資、営業債権などが約2100億円(うち販売金融事業関連は約1100億円)。

  三菱商は三菱自とインドネシアやロシア、中国などで自動車の生産・販売や販売金融事業などを展開しており、インドネシアでは新工場の設立も決めている。三菱自は4月20日に燃費試験データに不正操作があったと発表。三菱自の株価は、燃費不正の公表前日の終値に対して5月10日終値で、約44%下落した。

  決算短信では、三菱自の株価変動が三菱商の株主資本に影響を与えるほか、燃費不正問題の調査結果次第では関連事業の業績にも影響する可能性があるとした。三菱自の燃費不正問題については、事実関係の究明が最優先と考えているという。