クレディS:1-3月赤字は予想より小幅、経費削減進展-株価上昇

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  • 低調な市場環境はしばらく続く公算
  • コスト節減目標の達成に自信

スイスの銀行クレディ・スイス・グループの1-3(第1四半期)決算は、前四半期に続いて2期連続の赤字となった。年初の波乱の影響でトレーディングポジションについて一段の評価損を計上した。

  10日の発表によると、純損益は3億200万スイス・フラン(約340億円)の赤字。前年同期は10億5000万フランの黒字だった。ブルームバーグがまとめたアナリスト10人の予想平均は3億4400万フランの赤字。

  クレディ・スイスはアジア・太平洋地域を重点にウェルスマネジメント事業に力を入れるため投資銀行部門の縮小を進めている。ティージャン・ティアム最高経営責任者(CEO)は3月に、高リスク証券での追加評価損を明らかにするとともに、事業再編を加速させた。この日の発表によると、3月末の普通株ティア1(CET1)自己資本比率は昨年末と変わらず11.4%。ティアムCEOは今年の総額ベースでのコスト削減目標の達成に自信を示した。

  チューリヒ時間午前9時11分(日本時間午後4時11分)現在の株価は5.4%高の14.15フラン。

グローバルマーケッツ

  フォントベルのアナリスト、アンドレアス・ベンディッティ氏は「CET1比率がこの日の発表の鍵だ。リスク加重資産を圧縮したおかげで同比率を維持することができた」と話した。「見通しは極めて慎重だ」と付け加えた。

  同行はこの日、「低調な市場環境」と活動レベルの低さが4-6月(第2四半期)も続く公算が大きく「場合によってはそれ以降」まで長引くとの見通しを示した。

  発表によると、2016年の目標としているネットベースでの14億フランの経費削減について半分以上進展したとし、年末までに総額ベースで17億フランという目標通りまたはそれ以上減らせるとの見通しを示した。証券トレーディングを手掛けるグローバルマーケッツ部門では今年計画している3500人のうち約1000人を削減済みだという。

  チューリヒ州立銀行のアナリスト、アンドレアス・ブルン氏は「収入は予想以上に落ち込んだが優れたコスト管理によって十二分に補った」と評価した。 

  グローバルマーケッツ部門の1-3月損益は6億3500万フランの赤字。前四半期に続き、ディストレスト債や融資担保証券(CLO)で評価損を計上した。

  海外ウェルスマネジメント部門の税引き前損益は2億7000万フランの黒字。17年に部分的に株式を公開する計画のスイス・ユニバーサル・バンク部門は4億2600万フランの黒字となった。

 
原題:Credit Suisse Posts Second Straight Loss as Thiam Deepens Cuts(抜粋)
Credit Suisse Posts Loss as Thiam Signals Cost-Cutting Progress

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